2014年10月09日 村上春樹ノーベル賞の受賞出来ず
今年のノーベル賞受賞者の発表が10月7日から始まった。赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏がノーベル物理学賞の受賞が決まった。開発した青色発光ダイオード(LED)の発明は「3人の発明は革命的だった。20世紀は白熱灯が世界を照らしてきたが、21世紀はLEDによって照らされるだろうとコメントされた。 続いて、ノーベル文学賞に村上春樹の期待が膨らんだが・・・・。
残念ながら、スウェーデン・アカデミーは9日、2014年のノーベル文学賞を、フランスを代表する作家の一人で、小説「イヴォンヌの香り」などで知られるパトリック・モディアノ氏(69)に授与すると発表した。
毎年のようにノーベル文学賞の噂がささやかれる村上春樹だが、受賞を逃してきた。2012年、受賞候補として最有力と見られたが、中国の莫言氏に持っていかれた。昨年はカナダのアリス・マンローさんであった。
今年も、英国ブックメーカーラドブロークスのノーベル文学賞受賞者を予想では、オッズ1位であった。これで3年連続であった。 今年こそはと、確信していたのに。
1987年発表された『ノルウェイの森』は上下430万部ミリオンセラーになった。 これを きっかけに村上春樹ブームが起こった。『1Q84』も出版界とくに小説の世界で大きな話題となった。(全3巻)は文庫本を合わせて 累計774万部の大ヒットを記録したとも言われ、爆発的に売れた。純文学作品としては、前例がないと、新聞がかきたてた。ハルキスト(村上春樹ファン)が日本だけでなく中国・韓国をはじめてとして、世界中で読まれていた。
兎に角、読まなければ始まらないので、村上春樹氏がノーベル賞を受賞する前に読んでみることにした。 『1Q84』 『ノルウェイの森』 『海辺のカフカ』の代表作を選んだ。
本屋のおばさんに、「1Q84のbook1を買います。この1冊だけかもしれませんが・・・・・」と、6冊の長編の1冊だけを買ったのがきっかけとなった。その後、立て続けに、この3冊(計10冊)を手に入れ、一か月で読み切ってしまった。
月が2つでてきたり、時間軸が無秩序であり、不可思議なことが起きたり、物語の非現実の世界に戸惑ったが、前に前にページをめくっていった。まさしく、 村上春樹氏本人が語っている小説技法にはまってしまった。
「良き音楽が必要とするのは、良きリズムと、良きハーモニーと、良きメロディ・ラインです。文章だって同じことです」、「文章を書くのは、音楽を演奏するのに似ています。最初にテーマを書き、それをインプロヴァイズします。そして結末に向かう……というような」と、語っている。「リズム」こそ、本人が「自分の文章でいちばん大事だと思っていること」らしい。この心地よいリズムに乗って読んだのでなく、読まされてしまった。
日本語の文体を重視し、事細かく、濃密な言葉を吟味した文章によって相手に伝えていく手法でなく、夢の中に誘い込み“ファンタジー”の世界に引き込んでいく、新しい手法に新鮮味が感じられた。 特に印象に残ったのが、比喩仕方がすごい。その小説の世界に更に引きこまれた。

だが、村上文学というのは、哲学や思想に関わるものが欠如しているのであろうか、「ノーベル賞」には馴染まないようだが、来年を期待している。
残念ながら、スウェーデン・アカデミーは9日、2014年のノーベル文学賞を、フランスを代表する作家の一人で、小説「イヴォンヌの香り」などで知られるパトリック・モディアノ氏(69)に授与すると発表した。
毎年のようにノーベル文学賞の噂がささやかれる村上春樹だが、受賞を逃してきた。2012年、受賞候補として最有力と見られたが、中国の莫言氏に持っていかれた。昨年はカナダのアリス・マンローさんであった。
今年も、英国ブックメーカーラドブロークスのノーベル文学賞受賞者を予想では、オッズ1位であった。これで3年連続であった。 今年こそはと、確信していたのに。
1987年発表された『ノルウェイの森』は上下430万部ミリオンセラーになった。 これを きっかけに村上春樹ブームが起こった。『1Q84』も出版界とくに小説の世界で大きな話題となった。(全3巻)は文庫本を合わせて 累計774万部の大ヒットを記録したとも言われ、爆発的に売れた。純文学作品としては、前例がないと、新聞がかきたてた。ハルキスト(村上春樹ファン)が日本だけでなく中国・韓国をはじめてとして、世界中で読まれていた。
兎に角、読まなければ始まらないので、村上春樹氏がノーベル賞を受賞する前に読んでみることにした。 『1Q84』 『ノルウェイの森』 『海辺のカフカ』の代表作を選んだ。
本屋のおばさんに、「1Q84のbook1を買います。この1冊だけかもしれませんが・・・・・」と、6冊の長編の1冊だけを買ったのがきっかけとなった。その後、立て続けに、この3冊(計10冊)を手に入れ、一か月で読み切ってしまった。
月が2つでてきたり、時間軸が無秩序であり、不可思議なことが起きたり、物語の非現実の世界に戸惑ったが、前に前にページをめくっていった。まさしく、 村上春樹氏本人が語っている小説技法にはまってしまった。
「良き音楽が必要とするのは、良きリズムと、良きハーモニーと、良きメロディ・ラインです。文章だって同じことです」、「文章を書くのは、音楽を演奏するのに似ています。最初にテーマを書き、それをインプロヴァイズします。そして結末に向かう……というような」と、語っている。「リズム」こそ、本人が「自分の文章でいちばん大事だと思っていること」らしい。この心地よいリズムに乗って読んだのでなく、読まされてしまった。
日本語の文体を重視し、事細かく、濃密な言葉を吟味した文章によって相手に伝えていく手法でなく、夢の中に誘い込み“ファンタジー”の世界に引き込んでいく、新しい手法に新鮮味が感じられた。 特に印象に残ったのが、比喩仕方がすごい。その小説の世界に更に引きこまれた。
『1Q84』 『ノルウェイの森』 『海辺のカフカ』の書籍

だが、村上文学というのは、哲学や思想に関わるものが欠如しているのであろうか、「ノーベル賞」には馴染まないようだが、来年を期待している。
Posted by
nonio
at
22:53
│Comments(
0
) │
書籍
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。