2018年02月17日 「琵琶湖の美しい漣波紋」/第13回琵琶湖一周(永原駅~マキノ駅)
日時 : 平成29年11月4日(土)午前10時00分
集合場所 : JR永原駅改札出口
コース :永原駅~マキノ駅
所要時間 :時間2弱 距離 11.6km
琵琶湖一周のウォーキングに6名で出掛けた。洒落た大きな三角屋根をした永原駅に降り立つと、近江今津一帯の天気予報通り、小雨だった。
駅前には商店もなく、いつ来ても人気がなく寂しい。曇天の空模様は一層淡い寂寥感が倍増し、一歩の踏み出しが、躊躇しがちになる出発となった。
駅舎のすぐのところに流れる大浦川の土手にそった地道が、琵琶湖に向かって延びていた。
私に取っての地道は、足の裏に様々な刺激を受けることに戸惑いもなく、どちらかと言えば、心地よい。だが、人によっては、凸凹の未舗装路を苦手とする者もいるようだ。
行き先が漫然とした広い田んぼを進むことになり、いつまでこの道が続くのか不安になるのだろう・・・・・。
A君から、「この道で大丈夫・・・」と口にした。
私はかなり前にここ通って、「海津大崎」へ抜けていったことがあったので、ただ単に「だいじょぶだ」と返答し、坦々と歩いた。
琵琶湖北端部の付け根部に位置するところに、二つの出っ張った大きな半島がある。前回は菅浦の「葛篭尾崎」。今回は海津の「海津大崎」である。東山をぐるりと湖畔沿いに辿るコースをとった。

「大浦」を右折し湖畔沿いの県道557号を進むと、見事な「さざなみ」の幾何学模様にでくわした。
「葛篭尾崎」の半島から吹き下ろしてくる重い風が、絶えることなく起こり又起こっているのであろう。湖水面のどこからともなく波紋が起こると、生き物のようにこちらに向かってきた。
止むことなしに、誰かに規則正しくコントロールされたかような波紋だった。
私は、この「さざなみ」は自然が織りなす稀なる出現かと、思った途端に。仲間が一言「さざなみは、琵琶湖西南沿岸一帯の古称だ」と。
琵琶湖にとって、取り立てて語るほどの目新しい光景でもなさそうであった。
でも、この光景を目にしてから、持ち上がる思いがあった。
さざなみを漢字で表すと、細かい波だから「細波」と書かれる。が、次から次へと小さい波立つ様を眺めていると、「さんずい」に「連」を合わせた声符とする「漣」の文字が、最もふさわしいとこの時、確信した。

時折、突風が吹きすさむ中、すぐ目の前の竹生島を望みながら、西浅井マキノ線の県道557号湖岸沿いを早足で進んだ。知らない間に二本松水泳場をも通り越していた。

平成29年4月17日から18日にかけての降雨により、一般県道西浅井マキノ線(高島市マキノ町海津地先)で土砂崩れが発生し、長浜市西浅井町大浦地先~高島市マキノ町海津地先(約3km)が通行止めにされていた。
現在、終日片側交互通行となっているが、当時土日祝日のみ道路の閉鎖が解かれたとの情報を得たので、半信半疑、土曜日に出掛けたものである。兎に角、崩落個所を頑丈な遮蔽板で囲われていた箇所を急いで通過した。初めてのトンネルを越えると、海津大崎(大崎観音)・義津浜 まで30分ほどで行けた。
湖岸沿いに桜が咲く時期になると、大渋滞になるところだが、自動車もなく人気もなかった。
出合ったのは、自転車で琵琶湖一周を行っている若者達だけ。彼らは、これから、琵琶湖大橋まで走らすと言って別れた。

マキノ駅に到着する頃(14時)にはすっかり晴れ渡り、斜めの太陽光が射し込んできた。まだ、雨上がり後、雨水滴が浮遊しているのであろう、色鮮やかな虹が見えた。琵琶湖には虹が多く出現することをうけ、滋賀県では「虹予報」がされている。
☜ 「琵琶湖晴れときどき虹」の予報
琵琶湖に関る「さざなみ」「虹」と言う2つの顔を見ることができたウォーキングだった。湖北の汚れのない空気のところでは、極ありふれた自然の営みも、美しく感受してしまった。

第18回琵琶湖一周(諸行無常だね)
第17回琵琶湖一周(北小松~和邇駅)
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第14回琵琶湖一周(マキノ駅~近江今津駅)
琵琶湖に浮かぶ4つの島「ぐるっとびわ湖島めぐり」
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nonio
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