2016年06月18日   希望が丘のギンリョウソウ

 
 

 久しぶりに、希望が丘のかえでの森へ行く金曜ウォーキングに出かけた。皆との遅れを詰めるため、薄暗い森を通って近道を辿った。辺りは緑一色の中に、林床に純白の植物を見つけた。

 ギンリョウソウ(銀竜草、学名:Monotropastrum humile )別名ユウレイタケ。つぶさにみると、竜の顔や胴体に似ている。ここから、銀色の竜と呼ばれるようになったようだ。
 この花言葉は「はにかみ」、「 そっと見守る」。奥ゆかしい花のイメージとして、好意にとらまえるような人もおられる。だが、わたしにとっては、森で出会っても、脱色した植物だとして、気持ち悪さが先に立ち、見向きもしなかった。

 ここ、希望が丘・三上山周辺の28番目の山野草になるので、写真に収めることにした。


 





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2016年04月09日   希望が丘にて春蘭見出す

  
希望が丘にて咲く春蘭
    四季折々に咲く、 希望が丘・三上山周辺の山野草をずっと追っかけてきた。だけど、自生している春蘭の花には出会うことがなかった。 シュンランは漢字で「春蘭」と書き、文字通り春に咲く野生ランの代表格である。

 希望が丘の滋賀県文化振興事業団で、長年務められていた職員の話では、「昔、希望が丘一帯に掃いて捨てるほど見かけた。ツボミを酢の物にして食して、春の到来を味わったものだ」と話されていた。
 ここ5~6年、人づてに、「尾根筋に咲いている」との噂があったが、希望が丘のどこそこに春蘭を見たと言う人はいなかった。幾ら仲間であっても、滅多に観られない山野草については、居場所を中々明かしてくれないこともある。だから、何処かで自生していても、私が見出せないだけである。いずれにしても、かつて身近な花であったが、今や見かけることもできない幻の山野草となっていた。

 今年になって、山仲間から「昨年、〇〇に春蘭が咲いていた」と写真付きのメールをもらった。この吉報で自生していることが分かった。が、在りかが分からない。春蘭が好む、水はけがよく、日当たりの南東に面した風通しの良い斜面を徹底的に探したが、徒労に終わった。兎に角、探すとなると、難しいものである。

 何回、山を分けいっただろうか。そうこうしている時、探している近くを知人が通りかかった。「春蘭を探しているのだが知らないか」と尋ねると、咲いているところに連れて行ってくれた。

 一株に4ツの花を精一杯咲かせていた。やわらかな包葉に包まれた花茎は、ひょろりと伸び、その先に一花を付けていた。元々ラン科の花は、華やかで優雅なものが多い。しかし、この花は、少し下向き加減に咲く姿が、日本人女性を感じさせ、つつましやかである。この清楚な佇まいを醸し出す姿は味わい深い。

 花に近づき、舌弁などを間近に眺めてみると、淡緑色の花色の中に、赤紫色の斑点が、わずかに彩りを添えていた。清潔感を漂う淡緑色に、神秘性が伴う赤紫色とは、不思議な組み合わせである。どうしても花弁の奥はどうなっているのであろうかと、異色の斑点を伝って引き込まれてしまう。そもそも美しい花は虫たちを引き寄せるための物である。人も同じように感じることが面白い。 
 
 さて、人は、余にも美しいものを見るとひとり占めにしたい衝動に駆られるものである。春蘭にとっては、ここを安住の地として、根を下ろしたところだ。ここを移動させられる事は、甚だ迷惑なことである。

 希望が丘で見つかっている春蘭は、この一株だけ、末永く見守っていきたい。これで、希望が丘・三上山周辺の27番目の山野草となった。
 
むっくと蕾を出した春蘭3/25

半開きの春蘭3/30

4本とも開花した春蘭4/4
 




2015年12月17日   梅が狂い咲き/温暖化COP21

 
  山仲間から「狂い狂い、びっくり。希望が丘の梅がさいている」とのメールが届いた。早速、出掛けた。

 滋賀県希望が丘文化公園の散策路には、梅林がある。毎年2月~3月ごろ開花するのだが、今年は12月15日だと言うのに1本の梅の木に花を付けていた。
 時同じくして、高松市の特別名勝・栗林公園で14日、気象台の標本木の梅が全国で最も早く開花したとのニュースが流れた。観測史上2番目に早い記録という。

2015年12月希望が丘文化公園梅林の内一本の木に花が咲く

 
  高松地方気象台によると、11月以降に気温が高かったことが、開花が早まった原因だと報じられた。

 我畑においても、ブロッコリーの花芽が咲き始め、露地栽培のイチゴの花も、次々と咲きだしてきた。身近な植物に異変の兆候が起こっている。通常のエルニーニョ現象で上昇する海水温は通常1~2度程度と言われているが、今年 は海水温が5度も上昇。海水までが、ついに怒り出し、蓄熱した熱を放出し、温暖化が身近に迫ってきている。待ったなしだ。

        ブロッコリーの花芽             イチゴの花
 
 
 折しも、196カ国の偉い人が集まって、先進国のみに温室効果ガスの削減を義務づけた「京都議定書」に代わり、すべての国が参加する2020年以降の新たな枠組みの「パリ協定」を採択して閉幕した。石油・石炭など化石燃料に依存しない社会を目指すと言うものだ。

 中国と米国の2か国で世界全体の二酸化炭素の排出量の4割以上を占めている。これまで、消極的だった両国だが、国際社会と協力して取り組む姿勢をやっと示した。
 
 開催中、北京の大気汚染は最高レベルの赤色警告が初めて発令されたとのニュースが飛び込んできた。文字通りのレッドカードだ。
中国がCOP21に参加してきたのは、国民の間で、地球温暖化と言う大層な関心が高まったのではなく、マスクをしなければならなくなった大気汚染に怒りが渦巻いてきたからだ。中国の大気汚染の深刻さは、経済を優先してきた”つけ”が、今頃になって回ってきたようである。
かねてから、中国は念願であったドルやユーロ、英ポンド、円とともに元を「国際通貨」になったと喜んでいるようだが、環境無視の政策では、到底、先進国入りとは言えないことを感じ始めたのであろう。 
 
 米国でも、電力を石炭火力発電に依存してきたが、“脱石炭”の意識が広がってきており、温暖化対策の柱として“脱石炭”政策を進めなくてはならないと重い腰を上げたようだ。

 遅きに失した感は否めないが、この二国が排出量の削減時期を明言した。
 
 赤道直径は約12,700km。地球を覆っている大気層10km以内。つまり、直径に対して1/1000でしかない。大気の層は、茹でジャガイモの薄皮よりも薄いということだ。この薄皮に、70億人ほどの人間がひしめきあい呼吸している。大切なわずかな空気層に、何億年もかかって地中に埋め込まれた炭素(石炭・石油化石燃料)を、産業革命以後、一挙に人間によって燃料として燃やし、大気中放出するのだから、大気も汚染するだろう。





2015年09月01日   三上山の秘中の花「ミヤマウズラ」

  
 三上山には色んな人がやってくる。・・・・近江富士と呼ばれる美しい姿の山に一度登ってみたい人、毎日朝早くから身体を鍛える人、また、休日に、森林浴のため、子供ずれの家族ずれ。そんな中、三上山の秘中の花、ミヤマウズラの開花を心待ちにしている一握りの人達がいる。私もその仲間だ。 

 このミヤマウズラの葉は濃緑色の地に白い網目の斑が入り、ウズラの羽の模様に似ているので、深山の鶉と呼ばれている。この模様の入り方が個体により様々あるので、マニアの収集対象になっている。美しいものは「錦蘭」と呼ばれ珍重されているようだ。

 私は、網目模様には関心がないが、小花を一目見た時から愛でている。
 鳥が翼を広げたような形をした淡い桃色の小花はいくら眺めていても飽きない。世の中で可憐さを表すものを探すと、北極海の寒流域に棲息する「クリオネ」を思いだす。この海の妖精に対してミヤマウズラは森の妖精だ。
 
三上山に咲く森の妖精「ミヤマウズラ」



 昨年、三上山にミヤマウズラの存在を仲間を通じて知り、ずうっと育っていく様子を見守っていた。今回、風通しの良い別の林床に、ひっそりと咲く姿を見出し、軽い驚きと嬉しさを感じた。

 殆どの人達にとっては、この山に登れたと言うことに満ち足りるだろう。が、ミヤマウズラを見守っている一握りの人達は、余り知られたくない秘めた別世界に踏み込んでいく快感があった。

 同じ風景を通過して行っても、全く違った世界が存在していることが、何とも不思議に思えた。




2015年08月01日   三上山のノギラン

   体力作りやアンチエイジング( 抗老化)のために、スポーツジムやフィットネスクラブへ通っている山仲間、がいる。確かに、筋肉を鍛えるための機器や道具などが揃っており、科学的で合理的な鍛え方ではある。が、私にとって、屋内型の運動施設は息苦しい。特に、屋内でランニングやウォーキングを行うための健康器具には、乗る気になれない。
 暑い・寒い時、天気の良し悪しなど色んな条件に身を置き、自然の吐息を肌で感じながらの身体づくりは、単に肉体を酷使するだけでなく、心の癒しも出来る健康づくりであると思っている。だから、山野へでかけている。 

 7月末、ひんやりとした森林に覆われた三上山の山麓には、既に秋を呼ぶ「ひぐらし」が鳴き始めていた。
何処かの高木の一匹の鳴き始めると、それに合わせるかのように何匹が鳴き始め、そして大合唱となる。やがて、指揮者がいるかのようにぴたりと鳴き止む。どうして同時に鳴き止めるのか、興味深い。
ひとしきり静寂がやってくる・・・・・・。
再び鳴きはじめる。
甲高く、「カナカナカナ…」の鳴き声は、爽やかで、さっぱりして清々しい心持ちにしてくれる。そのハモニーは、物悲しい響きがする。
 
  「ふるさと会館」の駐車場から三上山への登山路を登って行くと、明るい森林帯がある。その脇に気になる山野草が10株ほど、花をさかせていた。
 知人のKさんに名前を確認すると、『「ノギラン」かと////。特徴は、ショウジョウバカマと 同じような葉っぱです』との返答。
 
 道端に生える山野草だが、私にとっては希望が丘・三上山周辺で24番目に出会った大切な山野草である。
花がイネ科の花の外殻にある針のような突起のように見える芒(のぎ)に似ており、ランのような雰囲気があるので、ノギランとなづけられたようだ。

穂状に多数の淡緑色の


 




2015年07月01日   三上山のヤマブキ

 
 6月末、三上山を登り、希望が丘側へ下って行くと、明るい森林帯の林床に「シダ」が生い茂っているところがある。林道の脇まで溢れんばかりだ。
 この脇の一角に、群生するほどではないが、細く、柔らかい枝に鮮やかな黄金色の花を付けている低木があった。 



 この赤みを帯びた黄色をした花が咲いていたところに、「ヤマブキ」の表示板があった。

 「ヤマブキ」は、しなやかな枝が風にゆれる様を万葉集に詠われ、ヤマブキを「山振(やまぶり)」といわれていた。
 






2014年11月06日   三上山のツルリンドウの実

 三上山の三本の松でツルリンドウを見つけた。正確に言えばKさんに生育場所、そして果実がついたことまで教えてもらった。三上山に咲くツルリンドウ
ここは、びっしりとシダが生い茂っているところ。ツルリンドウがわずかなすき間に間借りしていた。この過酷な環境下で、8ケの淡い青紫色の花を咲かせた。その中の一つの花に紅紫色の艶やかな実を結んだ。
 
 種子が、シダが生い茂るこの場所に落ちたことを悔やむのでなく、如何なる場合であっても最善を尽くし、兎に角、実をつけ、後世に命を託した。

 手ぶれを嫌って三脚をセットして大げさに写真を撮っていた。「もっと、実を付けたツルリンドウがあるよ。場所を教えようか」と、3人ずれの登山者に声をかけられたが、生返事をしたので、通り過ぎていった。

わたしは、このやせ地に根を張ったツルリンドウを見守っていたから・・・・・。


希望が丘・三上山周辺のツルリンドウが№21-1番





Posted by nonio at 16:26Comments(0)山野草 希望が丘

2014年09月18日   三上山に咲くツルリンドウ

 ツルリンドウはどこにでも見かける草花である。
初めてその名前を知ったのは、南アルプスの地蔵岳のオベリスク近くで、「これがツルリンドウだ」と山仲間から教えられた。リンドウと言えば青紫色の花をしっかりとした茎頂に上向きに咲かせるものと思っていた。だが、蔓が地面を這ったり、草木に絡んだりして、ラッパ状の花を咲かしていた。色んな形態をして子孫を繫いでいく自然界の不思議を感じた。私は山野草の名前を覚えるのが苦手なのだが、植物の多様性を知り、ツルリンドウについては、長らく頭の片隅に残った。その後、色んなところで出合っていた。今年も、鹿島槍ヶ岳の下山の途中にツルリンドウを見つけた。

 問題は、希望が丘・三上山周辺で、ツルリンドウが咲いている処を見出すことが、私にとって重要なのである。この周辺に生息していることは分かっているのだが、どうしてもこの草花には出合えなかった。

 さて、Kさんが「ツルリンドウがさいているらしい」とEメールをしてくれた。山野草は直ぐに咲き終えるので、早速でかけた。

 彼女も友達から聴いた話。希望が丘側の三上山の三本の松が目印であった。しだが生い茂る山道を三上山山頂に向かって、登っていくとそれらしき連なった松があった。辺りを子細に眺めていくと、ススキの茎にかぼそいツルを巻き付けていた。よくも、こんなところに育ったものだと感心すると共に、よくもこんなところに見出したものだ。驚きは後者だけど・・・・・。

ススキに絡んだツルリンドウ




希望が丘・三上山周辺のツルリンドウが№21番となった。



Posted by nonio at 08:20Comments(0)山野草 希望が丘

2014年09月10日   三上山の山野草「みやまうずら」

 9月になった。例年、まだまだ残暑が厳しい。今年は太平洋高気圧が弱く、爽やかなぐらい涼しい。暑さを倍増させるクマゼミは、既に鳴止み、涼やかなヒグラシの鳴き声が三上全山にこだましていた。山野草”みやまうずら”を探しにやってきた。

 過日、希望が丘ボランティア会合の席にて、山野草談義になった。そんな中、「いま、三上山の頂上付近で”みやまうずら”が咲いている」との話になった。私にとっては初めて聴く草名。耳をそばたてた。

 みやまとは深山のことらしい。この花は山の奥深い処に咲くように思えたが、里山で見かけるらしい。発見された時は深山だったので、そう呼ばれるようになったのであろうと勝手に思いめぐらした。ウズラは鳥の鶉のことで、 ミヤマウズラ(深山鶉)と言う山野草である。 
 さて、名前が分かったが、探すとなれば、これが難しい。私は、どうしても、この山野草に出合いたいので、「私が探し求めている希望が丘周辺に生息している№20番目の山野草になりそう」などと、口をはさんだ。その結果、Kさんが快く案内をかってもらった。 最近購入したマクロレンズを装着した写真機を持参して、約束時間に間に合うように三上山の駐車場へ出向いた。

 若いKさん、足が早い。岩場をひょいひょいと登って行った。ついていくのが精一杯。

 頂上付近の尾根筋の林床に、可憐な姿があった。 一目見て、蘭科の種類と思った。秋咲きの植物は通常、夏の高温が過ぎ、気温が下がり始めると開花すると言われている。今年の異常気象から「熱い夏の峠は越した」と、勘違いして早くも咲き始めたのであろうか。

三上山頂上付近で咲く「みやまうずら」 


 葉は卵形で、葉面に白い斑が入っており、特徴的であった。 この山野草の葉っぱの模様が、ウズラの羽の白っぽい太い縦模様(頭央線)と細い横模様(眉斑)に似かよっているとのことが、名前の由来のようだ。 言われれば模様は何と無く似ているように思えるが、ウズラの羽は褐色、少し無理気味の命名だ。
 
 後日、再び赴き、手ぶれを防ぐための三脚をセットして写真を撮っていると、たまたま2人連れのおばさんが話しかけてきた。この場所に咲いている”みやまうずら”を長年見守り続けてきたようである。
「淡褐色の葉っぱは、昨年のものです。若々しい緑色は今年育ってきたの」と教えてくれた。
「三上山の登山路の脇に咲くので、気が気でないの。葉っぱの模様の入り方の違いの園芸品種を栽培される方もおられるので・・・・・」と、盗掘を心配されていた。 「以前はかなり見かけたが、最近少なくなった」と嘆いておられた。

 この場所の長居は、まずいので早々に立ち去った。

「みやまうずら」の特徴ある葉っぱ


 少しアップで迫ると花の色が真っ白に見えたが、薄い紅色をしていた。何かに似ているようであり、何だかおどけたように見えた。いずれにしても、可愛らしい。

「みやまうずら」の花びらのクローズアップ

 




Posted by nonio at 10:14Comments(2)山野草 希望が丘

2014年07月10日   希望が丘のコバトンボ草

 トンボ草、正式にはコバノトンボ草は、3年越しに探し求めていた山野草である。トンボ草と言わずに、わざわざ、”コバ”が付けられているのは、オオバトンボソウ(大葉蜻蛉草)に対して、葉っぱの数が少ないで小葉蜻蛉草と呼ばれていると教えてもらった。
 さて、名前はかなり以前から知っていたが、どうしても希望が丘周辺で、ラン科特有の姿をしたこの花を見つけることが出来なかった。周囲の草色と同じであり、その上、かぼそく突っ立っているので、草陰に見落していたかもしれない。

 山野草との出会いは不思議なもので、山野草の名前を求めて、山野を駆け巡っても、中々出会えないものだ。 希求する山野草に出合えるためには、季節であったり、その年の気象の条件であったり、土壌の状態であったり、数々の要素が揃わなければならない。一つでも欠けると開花した山野草に出合うことが出来ないようだ。どだい、人が勝手につけた山野草の名前から山野草を探し求めるのが、邪道かもしれない。自然界に出向いて、当てにせず偶然見出していくのが、よい。
 いずれにしても、コバトンボ草は、”希望が丘”に生息している№19番目になった。

  梅雨の中、鏡山のモトクロ山にコバトンボ草に会いに行った。この山麓には水が絶えることがない小川が谷間に沿って蛇行しており、サギソウ、モウセンゴケ、ミミカキグサ類などが群生する湿地を形成している。 トンボソウはこの余り肥沃でない湿地を好み、このような場所にしか生育していないようだ。出合える季節は7月ごろである。これだけ必要にして十分なる情報を得ていたのだが、出合えるまで3年がかりである。
 実際に初めてお目にかかったのが昨年である。写真を撮りに再び見つけた場所に行ったが、盗掘されたのか、場所を間違えたのか、どうしても見つけることが出来なかった。そして今年やっと見つけた。それも、一本だけでよかったのに、あっちこっちで。 

 コバ トンボ草は、見れば見るほど味わい深い不思議な姿をしている。後ろにピンと跳ね上がっている。この部分については、専門用語で”距”と呼ばれている。花びらや萼(がく)の付け根の突起部分が、一方から一方まで間があいていることから”距”言う文字があてがわれている。

 同じ方向に向かって並んでいる姿は微笑ましい。もっと大きく写せる「マクロレンズ」が欲しくなった。

鏡山に咲くコバノトンボ草









Posted by nonio at 13:01Comments(0)山野草 希望が丘