2012年11月27日 第3回歩いて歩いて琵琶湖一周「比叡山を見ながら」
第3回「歩いて歩いて琵琶湖一周」
日付 :平成24年11月20日(火)
集合場所 :南草津駅西口 近江バス
コース :草津総合病院~湖岸緑地~琵琶湖博物館
距離 :約10.6km
時間 :3.5時間(昼食含む)
最寄りのJR駅:琵琶湖博物館 近江バス
南草津駅西口から近江バスに乗り込み、前回到達した草津総合病院に赴いた。
ここを出発点として『烏丸半島』の琵琶湖博物館を到達点とする誰でも参加できる軽いウォーキングである。この日の参加者は10人。取りあえず、琵琶湖湖畔に沿って通っている湖岸道路・さざなみ街道(滋賀県道559号)の『帰帆北橋』を目指した。この地名は歌川広重が描いた『近江八景』のひとつ矢橋帰帆である。現在では湊は埋められ、沖合に人工島ができ、景観は様変わりした地名のみ残すだけとなっているところだ。
今回は湖岸道路を徒歩で北上していったが、いつもは湖畔通しに大きくカーブを繰り返しながら、自動車を快適に走っているところだ。何度もハンドルを切り返していると、否応なしに比叡山、三上山、遠くの琵琶湖大橋越えの比良山系など雄大な風景が飛び込んでくる風光明媚なところである。
自動車に乗っている人は、「なぜ、こんなところを歩いているのであろう。疲れるのに皆さんご苦労さん」というだろう。
歩いている人は、「きらめく琵琶湖の湖面を眺め、湖を渡ってくる風には藻の匂い、水辺に立ったとき、繰り返し寄せてくるさざなみの音を耳にできる。五感で素顔の琵琶湖に触れることができるのに」と言い返すだろう。
湖岸道路につけられた歩道を歩いていると、やはり、右側の内陸部より、広々と広がっている琵琶湖に視線が向いてしまう。そして対岸の存在感のある比叡山が目に入ってくる。この山容が刻々変わっていく妙を追いながらウォーキングを楽しむことにした。
『帰帆北橋』付近から眺めた比叡山の山容は、少しかたちが崩れていた。野洲の住人である私にとって見慣れた比叡山のイメージとかけ離れたすっきりしない姿であった。
仲間のMは、この山の姿を指し示しながら、「比叡山は、大比叡岳(848m)という最高峰があり、その西にあるやや低い四明岳(839m)というふたつのピークがあります」との説明を素直に受けた。このふたつを結ぶ双耳峰により、デコボコした姿になっていたことを、この時はじめて気づかされた。
というのは、つい最近、私は千日回峰が行われている周辺の比叡山に行ってきたのだが、この位置関係をつかんでいなかったようだ。見る角度がこの二つの峰によって姿が微妙に変わってくることを暗に指摘された。それも、まったく山に登っていない人に。

湖岸道路には駐車場が点在しており、『支那ー2』の標示があるにやってくると、徐々に四明岳が大比叡岳に隠れるような視角になり、そこそこのかたちに整ってきた。

烏丸半島まで来ると、四明岳が完全に死角となった。緩やかなスロープが山頂に突き上げた三角錐状となり、形は左右対称の流れるような裾野を持った素晴らしい形になった。やっと、見覚えのある姿になった。

赤野中ー1
富士山を彷彿させる姿になった。

今回のルート計画では、誰もが参加できるようにと距離的に配慮したものだ。しかし私にとっては、物足りなく、2時間弱を要して、烏丸半島よりJR栗東駅まで足を延ばした。
比叡山は、滋賀県大津市と京都府京都市北東部にまたがる山である。が、この山を「都の富士」と呼ばれている。どうも、京都の庭園の風景に比叡山を取り込んだ“借景”が、余りにも美しいので、こう呼ばれたのであろうか。どうしても、円通寺、妙満寺、正伝寺などにも足を運び、「都の富士」を眺めてみたい。
辿ったルート
日付 :平成24年11月20日(火)
集合場所 :南草津駅西口 近江バス
コース :草津総合病院~湖岸緑地~琵琶湖博物館
距離 :約10.6km
時間 :3.5時間(昼食含む)
最寄りのJR駅:琵琶湖博物館 近江バス

ここを出発点として『烏丸半島』の琵琶湖博物館を到達点とする誰でも参加できる軽いウォーキングである。この日の参加者は10人。取りあえず、琵琶湖湖畔に沿って通っている湖岸道路・さざなみ街道(滋賀県道559号)の『帰帆北橋』を目指した。この地名は歌川広重が描いた『近江八景』のひとつ矢橋帰帆である。現在では湊は埋められ、沖合に人工島ができ、景観は様変わりした地名のみ残すだけとなっているところだ。
今回は湖岸道路を徒歩で北上していったが、いつもは湖畔通しに大きくカーブを繰り返しながら、自動車を快適に走っているところだ。何度もハンドルを切り返していると、否応なしに比叡山、三上山、遠くの琵琶湖大橋越えの比良山系など雄大な風景が飛び込んでくる風光明媚なところである。
自動車に乗っている人は、「なぜ、こんなところを歩いているのであろう。疲れるのに皆さんご苦労さん」というだろう。
歩いている人は、「きらめく琵琶湖の湖面を眺め、湖を渡ってくる風には藻の匂い、水辺に立ったとき、繰り返し寄せてくるさざなみの音を耳にできる。五感で素顔の琵琶湖に触れることができるのに」と言い返すだろう。
湖岸道路につけられた歩道を歩いていると、やはり、右側の内陸部より、広々と広がっている琵琶湖に視線が向いてしまう。そして対岸の存在感のある比叡山が目に入ってくる。この山容が刻々変わっていく妙を追いながらウォーキングを楽しむことにした。
『帰帆北橋』付近から眺めた比叡山の山容は、少しかたちが崩れていた。野洲の住人である私にとって見慣れた比叡山のイメージとかけ離れたすっきりしない姿であった。
仲間のMは、この山の姿を指し示しながら、「比叡山は、大比叡岳(848m)という最高峰があり、その西にあるやや低い四明岳(839m)というふたつのピークがあります」との説明を素直に受けた。このふたつを結ぶ双耳峰により、デコボコした姿になっていたことを、この時はじめて気づかされた。
というのは、つい最近、私は千日回峰が行われている周辺の比叡山に行ってきたのだが、この位置関係をつかんでいなかったようだ。見る角度がこの二つの峰によって姿が微妙に変わってくることを暗に指摘された。それも、まったく山に登っていない人に。

湖岸道路には駐車場が点在しており、『支那ー2』の標示があるにやってくると、徐々に四明岳が大比叡岳に隠れるような視角になり、そこそこのかたちに整ってきた。

烏丸半島まで来ると、四明岳が完全に死角となった。緩やかなスロープが山頂に突き上げた三角錐状となり、形は左右対称の流れるような裾野を持った素晴らしい形になった。やっと、見覚えのある姿になった。

赤野中ー1
富士山を彷彿させる姿になった。

今回のルート計画では、誰もが参加できるようにと距離的に配慮したものだ。しかし私にとっては、物足りなく、2時間弱を要して、烏丸半島よりJR栗東駅まで足を延ばした。
比叡山は、滋賀県大津市と京都府京都市北東部にまたがる山である。が、この山を「都の富士」と呼ばれている。どうも、京都の庭園の風景に比叡山を取り込んだ“借景”が、余りにも美しいので、こう呼ばれたのであろうか。どうしても、円通寺、妙満寺、正伝寺などにも足を運び、「都の富士」を眺めてみたい。
辿ったルート
第18回琵琶湖一周(諸行無常だね)
第17回琵琶湖一周(北小松~和邇駅)
第16回琵琶湖一周
第15回琵琶湖一周(近江今津~安曇川駅)/垂直材のある曲弦ワーレントラス橋梁
第14回琵琶湖一周(マキノ駅~近江今津駅)
琵琶湖に浮かぶ4つの島「ぐるっとびわ湖島めぐり」
第17回琵琶湖一周(北小松~和邇駅)
第16回琵琶湖一周
第15回琵琶湖一周(近江今津~安曇川駅)/垂直材のある曲弦ワーレントラス橋梁
第14回琵琶湖一周(マキノ駅~近江今津駅)
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Posted by
nonio
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