2009年04月21日 鈴鹿タイジョウ再挑戦
日付 2009年4月12日(日)
山名 鈴鹿タイジョウ
コースタイム 野洲駅7:40集合 永源寺グリンランド8:10出発 鉄塔(610m)9:05
カクレグラ(990m)10:30 向平西/昼食11:40~12:05 タイジョウ13:05~13:20
杉峠14:35~50 永源寺グリンランド16:55着
鈴鹿山脈は、滋賀県と三重県の県境にまたがっている。これらの主峰から少し離れた近江側の山域一帯は、「鈴鹿の奥座敷」と呼ばれ自然が色濃く残っている。現在では笹がほとんど消えてしまい、以前と比べて入山はし易くなっている。以前の雨乞岳からイブネに延びる山系には、クマササが生い茂り、視界をさえぎる笹の海で入山を拒んできた。更に奥深い佐目峠からタイジョウ、カクレグラに至っては、ベテランしか踏み込むことを許されない特別な秘境というべき場所であった。
この数年、山友達S氏の影響を受けてこの山域に来ることが多くなり、鈴鹿の魅力に取り付かれていった。
昨年11月22日(土) タイジョウを目指したが、ルートを見失い、予期しない降雪により、向平西のエスケープルートを伝って下山した。撤退箇所は、東経136度21分49秒 北緯35度2分37秒9。
→鈴鹿タイジョウ撤退
今回は、当初の計画したカクレグラからタイジョウをピークハントし、雨乞岳の裾野にある杉峠までの長大な尾根を踏破し、フジキリ谷を通って戻ってくることを目指した。
伊勢幹線№L160の鉄塔(610m)を通過して、難無くカクレグラ頂上に達した。前回はガスの中で、これから進むべき方向すら分らずGPSによる確認が必要であった。今日はよく晴れていて、鈴鹿の2番目の高さを誇る雨乞岳、その手前の進むべき稜線も確認でき、次の目標地向平西に向かった。 前回迷ってしまった東南尾根には、問題なく乗ることが出来、順調なスタートがきれた。
ここからは整備された巡視路をはずれ、尾根通しに付けられた微かに見える踏み跡を辿っていった。赤いテーピングもほとんど見られないが、5ケ月前に通過しているのでなんとなく地形を記憶していた。迷うことなく東南尾根の高度を下げていき、向平西(962m)を通過して、撤退箇所にあった目印の大木を見つけ出し、昼食を取った。
前回撤退したとき、最後に目にした光景は、永源寺ダムに通じている壮大な佐目子谷が雲の中に微かにその姿をあらわしていた。
眼前には、イブネ・銚子ケ岳の頂きは雲の中で見えないが、遠くに水平の山並が、屏風のように立ちはだかり、手前には、急傾斜の谷筋が雲の中に消えていった。その先はタイジョウそして佐目峠に向かっているのであろうと名残惜しそうに眺めていたことを思い出した。
撤退した付近から佐目子谷を眺めると、木々の間から真っ白なタムシバの大群落を見つけ驚いた。この花は、早春になるとどの山でも見かけられるが、落ち込んでいる尾根筋全体を覆い尽くすほどの見事な自生地は始めてだ。少し進んでは、見晴らせるところに来ると立ち止まっては眺めた。
p911m辺りの佐目子谷側は、崩落しており、常時土砂崩れが頻繁に起こり、えぐれるように切れ落ちた急崖が続いていた。左に寄り過ぎないようにと足元に注意を掛け合いながら進んだ。アップ・ダウンを何回も繰り返して行くうちにタイジョウの西コルに辿り着き、立ち休憩後、タイジョウに向かっての緩やかな登りが始まった。相変わらず左側は、急落しているので、右側に巻いたりしながら、山頂から北面に岩塊が堆積する岩場にやってきた。岩には、苔が付き滑りやすいので、左に回り込んだ。タイジョウから北に延びている尾根に直登後、右へ尾根伝いに登って1060mピークを踏んだ。
タイジョウ頂上は、林に覆われ展望は悪く、イハイガ岳から見られた優雅な山容は感じられなかった。タイジョウは、南北方向にも尾根が張っており、迷いやすい。小生が先頭であったが、道なりに下山し始めたところ、後方から直ぐに東の稜線向かう修整の指示があり、アゲンギョに向かった。稜線は再び痩せ始め、佐目子谷側に急落している箇所を通り抜けるとシャクナケが群生していた。まだ時期が早いようで1本も咲いていなかった。これまで縦走してきた道中では、花目も無かったが、この辺りに来ると赤く染まりふっくらとしたつぼみも見られた。
p1084を越えてもシャクナケの枝が行く手を阻み歩きにくかったが,いつの間にか佐目峠に通ずる二次林のなだらかな尾根になった。杉峠の頭は、今回のコースで最高点1121mであった。この辺りになると、やたらに道標があり導いてくれる。ここまでやって来ると緊張感に開放されていった。杉峠の頭から下っていくと、広がっていく展望は鈴鹿の一級の展望である。草原から雨乞岳を見上げる山容をしばし見入っていた。
杉峠で暫し休憩をとり、通い慣れた千草道を早足で下っていった。蓮如上人跡で小休止し、ツルベ谷出合分岐を過ぎて、桜地蔵尊を拝み、長く続く林道を下った。頂きは隠れているカクレグラの山並みが眺められる林道付近で、山桜の群生に出会った。既に野洲市では、桜の花は、すっかり散っていましたが、今が盛りと言わんばかりに咲き乱れていた。
今回、カクレグラからタイジョウを踏破できたのは、長年鈴鹿を追いかけた山友達S氏のおかげであり、感謝している。
→写真をクリックすると拡大
撤退場所 タムシバの大群生 タイジョウ岩場



タイジョウ頂上 雨乞岳を望む 杉峠



山桜の群生

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山名 鈴鹿タイジョウ
コースタイム 野洲駅7:40集合 永源寺グリンランド8:10出発 鉄塔(610m)9:05
カクレグラ(990m)10:30 向平西/昼食11:40~12:05 タイジョウ13:05~13:20
杉峠14:35~50 永源寺グリンランド16:55着
鈴鹿山脈は、滋賀県と三重県の県境にまたがっている。これらの主峰から少し離れた近江側の山域一帯は、「鈴鹿の奥座敷」と呼ばれ自然が色濃く残っている。現在では笹がほとんど消えてしまい、以前と比べて入山はし易くなっている。以前の雨乞岳からイブネに延びる山系には、クマササが生い茂り、視界をさえぎる笹の海で入山を拒んできた。更に奥深い佐目峠からタイジョウ、カクレグラに至っては、ベテランしか踏み込むことを許されない特別な秘境というべき場所であった。
この数年、山友達S氏の影響を受けてこの山域に来ることが多くなり、鈴鹿の魅力に取り付かれていった。
昨年11月22日(土) タイジョウを目指したが、ルートを見失い、予期しない降雪により、向平西のエスケープルートを伝って下山した。撤退箇所は、東経136度21分49秒 北緯35度2分37秒9。
→鈴鹿タイジョウ撤退
今回は、当初の計画したカクレグラからタイジョウをピークハントし、雨乞岳の裾野にある杉峠までの長大な尾根を踏破し、フジキリ谷を通って戻ってくることを目指した。
伊勢幹線№L160の鉄塔(610m)を通過して、難無くカクレグラ頂上に達した。前回はガスの中で、これから進むべき方向すら分らずGPSによる確認が必要であった。今日はよく晴れていて、鈴鹿の2番目の高さを誇る雨乞岳、その手前の進むべき稜線も確認でき、次の目標地向平西に向かった。 前回迷ってしまった東南尾根には、問題なく乗ることが出来、順調なスタートがきれた。
ここからは整備された巡視路をはずれ、尾根通しに付けられた微かに見える踏み跡を辿っていった。赤いテーピングもほとんど見られないが、5ケ月前に通過しているのでなんとなく地形を記憶していた。迷うことなく東南尾根の高度を下げていき、向平西(962m)を通過して、撤退箇所にあった目印の大木を見つけ出し、昼食を取った。
前回撤退したとき、最後に目にした光景は、永源寺ダムに通じている壮大な佐目子谷が雲の中に微かにその姿をあらわしていた。
眼前には、イブネ・銚子ケ岳の頂きは雲の中で見えないが、遠くに水平の山並が、屏風のように立ちはだかり、手前には、急傾斜の谷筋が雲の中に消えていった。その先はタイジョウそして佐目峠に向かっているのであろうと名残惜しそうに眺めていたことを思い出した。
撤退した付近から佐目子谷を眺めると、木々の間から真っ白なタムシバの大群落を見つけ驚いた。この花は、早春になるとどの山でも見かけられるが、落ち込んでいる尾根筋全体を覆い尽くすほどの見事な自生地は始めてだ。少し進んでは、見晴らせるところに来ると立ち止まっては眺めた。
p911m辺りの佐目子谷側は、崩落しており、常時土砂崩れが頻繁に起こり、えぐれるように切れ落ちた急崖が続いていた。左に寄り過ぎないようにと足元に注意を掛け合いながら進んだ。アップ・ダウンを何回も繰り返して行くうちにタイジョウの西コルに辿り着き、立ち休憩後、タイジョウに向かっての緩やかな登りが始まった。相変わらず左側は、急落しているので、右側に巻いたりしながら、山頂から北面に岩塊が堆積する岩場にやってきた。岩には、苔が付き滑りやすいので、左に回り込んだ。タイジョウから北に延びている尾根に直登後、右へ尾根伝いに登って1060mピークを踏んだ。
タイジョウ頂上は、林に覆われ展望は悪く、イハイガ岳から見られた優雅な山容は感じられなかった。タイジョウは、南北方向にも尾根が張っており、迷いやすい。小生が先頭であったが、道なりに下山し始めたところ、後方から直ぐに東の稜線向かう修整の指示があり、アゲンギョに向かった。稜線は再び痩せ始め、佐目子谷側に急落している箇所を通り抜けるとシャクナケが群生していた。まだ時期が早いようで1本も咲いていなかった。これまで縦走してきた道中では、花目も無かったが、この辺りに来ると赤く染まりふっくらとしたつぼみも見られた。
p1084を越えてもシャクナケの枝が行く手を阻み歩きにくかったが,いつの間にか佐目峠に通ずる二次林のなだらかな尾根になった。杉峠の頭は、今回のコースで最高点1121mであった。この辺りになると、やたらに道標があり導いてくれる。ここまでやって来ると緊張感に開放されていった。杉峠の頭から下っていくと、広がっていく展望は鈴鹿の一級の展望である。草原から雨乞岳を見上げる山容をしばし見入っていた。
杉峠で暫し休憩をとり、通い慣れた千草道を早足で下っていった。蓮如上人跡で小休止し、ツルベ谷出合分岐を過ぎて、桜地蔵尊を拝み、長く続く林道を下った。頂きは隠れているカクレグラの山並みが眺められる林道付近で、山桜の群生に出会った。既に野洲市では、桜の花は、すっかり散っていましたが、今が盛りと言わんばかりに咲き乱れていた。
今回、カクレグラからタイジョウを踏破できたのは、長年鈴鹿を追いかけた山友達S氏のおかげであり、感謝している。
→写真をクリックすると拡大
撤退場所 タムシバの大群生 タイジョウ岩場



タイジョウ頂上 雨乞岳を望む 杉峠



山桜の群生

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Posted by
nonio
at
17:54
│Comments(
6
) │
滋賀県の山
この記事へのコメント
山形県で育っても、街中に住む私は、スキーをしたことがありませんでした。
結婚して初めて、主人にびわこバレイに連れられて行っって、「山形県に住んでて、スキーをやったことがなかったのか・・・」と、ビックリされました。
その後、友達と、マキノスキー場で・・・2回だけ体験をしました。
結婚して初めて、主人にびわこバレイに連れられて行っって、「山形県に住んでて、スキーをやったことがなかったのか・・・」と、ビックリされました。
その後、友達と、マキノスキー場で・・・2回だけ体験をしました。
Posted by ノンノン
at 2009年04月28日 01:58

父の実家が山形県で、満州から引き上げてきて、子どもの頃は鳥海山を見て育ちました。
月山では大変でしたのね。
笹は春なのでしょうか・・・?よくわからないが・・・
2枚並べてもち米を入れて、煮てたような・・・
笹が防腐剤の役割をし、長持ちするとか・・・
黒砂糖のトロトロにきな粉を付けて食べてました~。
月山では大変でしたのね。
笹は春なのでしょうか・・・?よくわからないが・・・
2枚並べてもち米を入れて、煮てたような・・・
笹が防腐剤の役割をし、長持ちするとか・・・
黒砂糖のトロトロにきな粉を付けて食べてました~。
Posted by ノンノン
at 2009年04月26日 22:50

> 大変なことに挑戦をしているのを見て、驚きと、羨ましさがいっぱいです。
鈴鹿タイジョウ撤退を見ました。
山はコロッと天気や気候が変わるので、怖いですね。
くまざさが沢山とかかれており、思わず、山形県のささまきを思い出しました。
鈴鹿タイジョウ撤退を見ました。
山はコロッと天気や気候が変わるので、怖いですね。
くまざさが沢山とかかれており、思わず、山形県のささまきを思い出しました。
Posted by ノンノン
at 2009年04月25日 01:29

nonioさん、カクレグラからタイジョウを踏んで杉峠なかなかの長丁場を日帰り、なかなか健脚ですね!私達湖南岳友会も奥の畑~雨乞、イブネでテントを張ってタイジョウ、カクレグラに縦走したことがあります。その前は調子が口~イブネそしてタイジョウ、カクレグラこの時、確かに全山真っ白なタムシバに感動したことを覚えています。又訪問さしていただきます。ーやま桃ー
Posted by 岳友会BLOG事務局
at 2009年04月23日 19:17

こんばんは!
佐目子谷で思い出す事があります。
4年程前の11月、紅葉を見に佐目子谷川沿いを登りました。少し登った広くなってる場所で休憩、スケッチして引き返しました。一本の丸太が渡してあり紐が付いてる場所が有ります。前の人が渡り切ってから、私が渡ればよかったのですが、前の人が持ってる紐を私も掴みました。前は背の高い男性です、多分急に紐が低くなったので、その男性はもう一度自分の身体に着けようと持ち上げたんです。そしたら私は体が振られ、重心が取れなく紐を両手で掴んで踏ん張ったのですが、その紐がゴムみたいに伸び、支えられなくなり下に落ちコロコロ何回も転がって石にぶつかり止りました。
幸い水はなく落ちた場所に大きな石もなく、おでこにコブぐらいでた。
よく大丈夫だったと・・・・皆さんに迷惑掛ける事もなく、ホットしました。
(前の男性にも他の人にもその事実は話してません)
それがなんと母の命日でした!!母が守ってくれたと思っています!!
それから山行きは、年齢もありますが消極的になり安全な所しか出掛けなくなりました^^;
nonioさんもくれぐれもお気を付けてお出掛け下さい。
佐目子谷で思い出す事があります。
4年程前の11月、紅葉を見に佐目子谷川沿いを登りました。少し登った広くなってる場所で休憩、スケッチして引き返しました。一本の丸太が渡してあり紐が付いてる場所が有ります。前の人が渡り切ってから、私が渡ればよかったのですが、前の人が持ってる紐を私も掴みました。前は背の高い男性です、多分急に紐が低くなったので、その男性はもう一度自分の身体に着けようと持ち上げたんです。そしたら私は体が振られ、重心が取れなく紐を両手で掴んで踏ん張ったのですが、その紐がゴムみたいに伸び、支えられなくなり下に落ちコロコロ何回も転がって石にぶつかり止りました。
幸い水はなく落ちた場所に大きな石もなく、おでこにコブぐらいでた。
よく大丈夫だったと・・・・皆さんに迷惑掛ける事もなく、ホットしました。
(前の男性にも他の人にもその事実は話してません)
それがなんと母の命日でした!!母が守ってくれたと思っています!!
それから山行きは、年齢もありますが消極的になり安全な所しか出掛けなくなりました^^;
nonioさんもくれぐれもお気を付けてお出掛け下さい。
Posted by パル
at 2009年04月22日 20:17

nonioさん
こんばんは、再挑戦して天気に恵まれてタイジョウに行く事が出来て良かったですね、又タムシバの大群生帯や山桜も見られたそうで良かったでせね、
又訪問させてもらいます。
こんばんは、再挑戦して天気に恵まれてタイジョウに行く事が出来て良かったですね、又タムシバの大群生帯や山桜も見られたそうで良かったでせね、
又訪問させてもらいます。
Posted by 山の神 at 2009年04月21日 22:16
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