2008年12月02日 鈴鹿タイジョウ撤退
日付11月22日(土)
歩数 20、000歩
メンバー 5名
コースタイム 野洲駅7:00集合 永源寺グリンランド8:00出発
鉄塔(610m)9:00 カクレグラ(990m)10:30
向平西/昼食12:10~30 タイジョウ西コル手前撤退決 13:30 向平西戻り下山麓15:30着
タイジョウの名前を知ったのは、イブネに訪れた時で、実際、この山を見たのは、綿向山の東北に位置するイハイガ岳に行った時であった。
「鈴鹿の山を歩く」草川啓三氏の著書には、「タイジョウは、鈴鹿の隠れた名峰の一つではないだろうか。……いままでほとんど山名も知られなかっただけに,秘峰と言った雰囲気もとどめている」と書かれている。位置的に説明すると、雨乞岳から北に延びる山稜は、杉峠の頭から二本に分かれおり、西側に延びる尾根で、タイジョウ~カクレグラと続いている。東側にはイブネから銚子ケ口の山稜があり”滋賀咲く”のブログでも紹介されている。これらの山域は、鈴鹿の秘境と呼ばれ、自然がそのまま残されているところである。
「タイジョウに行かないか」と鈴鹿をやっている屈強な男S氏からメールが入った。彼の計画では、カクレグラータイジョウー杉峠から藤切谷林道を通ってくるルートであった。この尾根に入る人は、極めて少なく。このルートを踏破するには、GPS・地図の読図が必要だ。
前日の天気予想では、午後には回復し、問題はない。絨毯をひきつめられた紅葉のなかを散策する気分で出発した。ところが、山の天気は全く違った展開になった。何回も裏切られているのだが。
甲津畑手前の天気模様
霧雨のなか甲津畑に向かった。前方の鈴鹿の峰々には、ガスがかかっているが、天気は回復気味のように感じられた。
通いなれた鳴野橋より少し手前の永源寺グリンランド付近に駐車し、出発した。渋川の河原に降りていくと、かなりの釣り客が、朝早くから魚釣りに興じていた。養殖池から放たれた魚だが。それを横目に、上流に遡り、中部電力の黄色い巡視路標識がある対岸にわたった。
標識の伊勢幹線№L160の表示にしたがって進んだ。この意味合いがわからなかったが、第一の160番目の鉄塔(610m)に到着して、巡視路であることがはっきりしてきました。一息入れた。更に、鉄塔R161から巡視路をはずれ直登気味に進んだ 鈴鹿特有の素晴らしい二次林
鈴鹿の魅力といえば二次林や雑木の原風景である。本当に素晴らしい。暫し、景色を見入っていた。

落葉のなかを鈴鹿の霊気を感じながら登っていった。
急激に気温が低下し降雪
高度が上がるにしたがって、思いもよらない降雪状態となった。
周辺が急激に真っ白。寒さも一段と厳しくなり、これほど寒くなるとは、予想もしていなかったし、覚悟もできていなかった。
視界が悪化し、全員焦りの気持ちが微妙に働き出してきた。この結果、カクレグラ頂上までが無性に遠く感じた。先発がヤセ尾根を登りきって頂を見つけ、10:30分全員頂上に立った。
カクレグラ頂上
「カクレグラ」は山の古名であるが、水谷岳と呼ぶのが通例であるが、地元では、水谷岳の名称をしらない。カタカナの方が愛着を感じ良さそう。「カクレグラ」は、他の山からは見えにくい場所に位置するので「隠れグラ」・・
難しい漢字の「カクレグラ」の頂きに、しんしんと雪が降ってきた。
立ち止まると寒さが堪える。早々に出発した。ところが、予想外の悪条件では、問題が起き易い。
尾根筋から外れてきたのでGPSの電源を入れて現在位置を確認すると、下山ルートに踏み入っていた。人間は、楽な方にいってしまうのだろ調子よく下ってしまった結果、かなり登り戻す羽目になった。1時間以上のロスが生じた。
カクレグラ頂上近くまで戻り仕切りなおしとなった。GPSのスイッチonにし現在位置を確認しながら,且つコンパスを目標場所”向平西”にセッテイングし、再出発した。
赤いテーピングもほとんど見られなくなり、視界が最悪の状態で進んでいった。降雪は、少し和らいできたが、寒さは依然かわらない。
向平西(962m)
向平西(962m)近くに到着したのは、12:10。昼食後、12:30出発し、タイジョウ西コル手前で、ルート探しに手惑い始め13時30分になった。
これ以上進むと時間的に無理と考え、撤退することにした。
杉峠に16時頃。千草街道を戻ってくと、18時越えてしまう。確実に夜道の帰還となり、危険性が高まると判断した。
撤退箇所は、東経136度21分49秒 北緯35度2分37秒9。この箇所の木に、捲土重来を期して赤テープを巻きつけた。
丘陵状の敷詰められた落葉

下山ルートは、向平西まで戻り、この稜線から丘陵状を降り、向平谷から造成林道にエスケープすることにした。

林道終点に辿り着き、あったかい”ぜんざい”を食べながら、悪戦苦闘の話で盛り上がった。
落葉に降った雪では、一歩踏み出すとスケートのように滑った。何回も横転し打ち身だらけになったことなどを話し合い、楽しかった1日を振り返った。 全員に安堵感が漂っていた……。
不思議と下山すると、天気が回復することは、多々あったが、今回もその通りになった。
歩数 20、000歩
メンバー 5名
コースタイム 野洲駅7:00集合 永源寺グリンランド8:00出発
鉄塔(610m)9:00 カクレグラ(990m)10:30
向平西/昼食12:10~30 タイジョウ西コル手前撤退決 13:30 向平西戻り下山麓15:30着
タイジョウの名前を知ったのは、イブネに訪れた時で、実際、この山を見たのは、綿向山の東北に位置するイハイガ岳に行った時であった。
「鈴鹿の山を歩く」草川啓三氏の著書には、「タイジョウは、鈴鹿の隠れた名峰の一つではないだろうか。……いままでほとんど山名も知られなかっただけに,秘峰と言った雰囲気もとどめている」と書かれている。位置的に説明すると、雨乞岳から北に延びる山稜は、杉峠の頭から二本に分かれおり、西側に延びる尾根で、タイジョウ~カクレグラと続いている。東側にはイブネから銚子ケ口の山稜があり”滋賀咲く”のブログでも紹介されている。これらの山域は、鈴鹿の秘境と呼ばれ、自然がそのまま残されているところである。
「タイジョウに行かないか」と鈴鹿をやっている屈強な男S氏からメールが入った。彼の計画では、カクレグラータイジョウー杉峠から藤切谷林道を通ってくるルートであった。この尾根に入る人は、極めて少なく。このルートを踏破するには、GPS・地図の読図が必要だ。
前日の天気予想では、午後には回復し、問題はない。絨毯をひきつめられた紅葉のなかを散策する気分で出発した。ところが、山の天気は全く違った展開になった。何回も裏切られているのだが。
甲津畑手前の天気模様

通いなれた鳴野橋より少し手前の永源寺グリンランド付近に駐車し、出発した。渋川の河原に降りていくと、かなりの釣り客が、朝早くから魚釣りに興じていた。養殖池から放たれた魚だが。それを横目に、上流に遡り、中部電力の黄色い巡視路標識がある対岸にわたった。


鈴鹿の魅力といえば二次林や雑木の原風景である。本当に素晴らしい。暫し、景色を見入っていた。

落葉のなかを鈴鹿の霊気を感じながら登っていった。
急激に気温が低下し降雪

高度が上がるにしたがって、思いもよらない降雪状態となった。
周辺が急激に真っ白。寒さも一段と厳しくなり、これほど寒くなるとは、予想もしていなかったし、覚悟もできていなかった。
視界が悪化し、全員焦りの気持ちが微妙に働き出してきた。この結果、カクレグラ頂上までが無性に遠く感じた。先発がヤセ尾根を登りきって頂を見つけ、10:30分全員頂上に立った。
カクレグラ頂上

難しい漢字の「カクレグラ」の頂きに、しんしんと雪が降ってきた。
立ち止まると寒さが堪える。早々に出発した。ところが、予想外の悪条件では、問題が起き易い。
尾根筋から外れてきたのでGPSの電源を入れて現在位置を確認すると、下山ルートに踏み入っていた。人間は、楽な方にいってしまうのだろ調子よく下ってしまった結果、かなり登り戻す羽目になった。1時間以上のロスが生じた。
カクレグラ頂上近くまで戻り仕切りなおしとなった。GPSのスイッチonにし現在位置を確認しながら,且つコンパスを目標場所”向平西”にセッテイングし、再出発した。
赤いテーピングもほとんど見られなくなり、視界が最悪の状態で進んでいった。降雪は、少し和らいできたが、寒さは依然かわらない。
向平西(962m)

これ以上進むと時間的に無理と考え、撤退することにした。
杉峠に16時頃。千草街道を戻ってくと、18時越えてしまう。確実に夜道の帰還となり、危険性が高まると判断した。
撤退箇所は、東経136度21分49秒 北緯35度2分37秒9。この箇所の木に、捲土重来を期して赤テープを巻きつけた。
丘陵状の敷詰められた落葉

下山ルートは、向平西まで戻り、この稜線から丘陵状を降り、向平谷から造成林道にエスケープすることにした。

林道終点に辿り着き、あったかい”ぜんざい”を食べながら、悪戦苦闘の話で盛り上がった。
落葉に降った雪では、一歩踏み出すとスケートのように滑った。何回も横転し打ち身だらけになったことなどを話し合い、楽しかった1日を振り返った。 全員に安堵感が漂っていた……。
不思議と下山すると、天気が回復することは、多々あったが、今回もその通りになった。
登山ルート地図
Posted by
nonio
at
19:45
│Comments(
3
) │
滋賀県の山
この記事へのコメント
初めてお邪魔します。
私の所へ訪問ありがとうございました。
鈴鹿はそんなに雪があったのは驚きでした。
山登りが出来る方は、とても羨ましいです。
私は直ぐ心臓がバクバクで、酸欠になってしまいます。
冬山は気候が変わりやすいので、気をつけて楽しんでください。
私の所へ訪問ありがとうございました。
鈴鹿はそんなに雪があったのは驚きでした。
山登りが出来る方は、とても羨ましいです。
私は直ぐ心臓がバクバクで、酸欠になってしまいます。
冬山は気候が変わりやすいので、気をつけて楽しんでください。
Posted by ノンノン at 2008年12月05日 00:13
こんばんは
冬の山は怖いです。
どうぞこれからも、、気をつけて、、
冬の山は怖いです。
どうぞこれからも、、気をつけて、、
Posted by 花かんざし
at 2008年12月02日 22:16

nonioさんへ
こんばんは、ブログ拝見しました。
あまり人が入ってなさそう山に行かれたみたいですね、
冬の山の天気は怖いですね、
撤退して良かったと思います又春の日の長い時にもう一度挑戦した結果を楽しみに待っています。
こんばんは、ブログ拝見しました。
あまり人が入ってなさそう山に行かれたみたいですね、
冬の山の天気は怖いですね、
撤退して良かったと思います又春の日の長い時にもう一度挑戦した結果を楽しみに待っています。
Posted by 山の神 at 2008年12月02日 21:07