2013年04月22日    伊吹山麓に自生している春蘭

 自生している「シュンラン」が、山野草を愛でる見知らの人から、伊吹山麓にあることを聞いた。春蘭が咲く時期は、「わらび」が芽生えてくる頃と友人から教えてもらっていたので、4月13日、原生場所もはっきりしていなが、兎に角、当てのない蘭探しに一人で出かけた。
 
 春蘭は、山に行っても中々出会えるものでもない。今まで出会ったのは、湖北の日計山、鈴鹿の鞍掛峠から焼尾岳の奥と数えるほどすくない。
 目にするのは、深鉢に瀟洒な姿をした春蘭であった。丹精を込めて栽培されたのであろう、洗練された気品が漂っていた。しかし、わたしにとっては、如何に美しくとも、それはそれだけであった。栽培しょうとする気にはならなかった。
 
 春蘭は、日本代表する野生ランで、山より里山や人里に近い山地の雑木林などに自生しているようである。 春蘭は水捌けの良い、日当たりの良い南東に面した風通しの良い斜面等に自生しているので、この条件に見合う伊吹山麓を探し求めて歩き回った。

 伊吹山の山頂には雪が残ってまだ時期が早かった。一株だけだが、清楚な淡黄緑色の花を見つけた。中央に一際大きい長女その両脇に次女達、合わせて仲の良い三姉妹なのであろうか、ひっそりとしていたが、精一杯に花を咲かせていた。野生の蘭は格が違っていた。私達は「ここにいるよ」という顔をして、私を呼び込んでいた。

伊吹山麓に自生している春蘭

伊吹山麓に自生している春蘭

弓なりの姿から腰がまがったおじいさん・おばあさんに例えて、”ジジババ”とも言われている。

伊吹山麓に自生している春蘭



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Posted by nonio at 17:10 │Comments( 0 ) 山野草
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