2018年12月03日    フユイチゴを見出す/希望が丘

 
“滋賀県希望が丘文化公園”が主催する第3回ハイキングの下見に出掛けた。
職員の方とボランティアとして参加している数名の仲間で、案内予定の南陵見晴らしコースを辿った。
 ボランティア仲間達とは、年に何回か希望が丘で出会うだけの間柄である。
話の内容と言えば、「今年は穂高にいったとか」「どこそこの山は台風で荒れている」とか山の情報交換をする程度で、もっぱら思い切り植物談義だ。これだけで、盛り上がる心地好い仲間である。

 さて、霜月の後半にもなると、さすがに一輪の花もなく、目につくのは低木の赤や黒っぽい木の実だけだ。
兎に角、女性仲間は希望が丘一帯の地形・自生している植物に関して精通している。次から次へと木の実を見つけ出しては、「あまい、すっぱい・にがい」とか味見をしながら、歩を進めた。時折、実の色・葉っぱの形・枝ぶりなどから植物名の見解が違っていると、二人はあれこれ納得するまで論じていた。

 私はもっぱら聞き役 。希望が丘の職員も聞き役だ。

 ところで、何回聞いても忘れてしまう私の頭に残ったのが、“木イチゴ”だけ。

 草イチゴの場合は、“苺”“の字があてられるが、木イチゴは“莓”の字を使うらしい。だから、木莓と書く。
背丈は20~30センチ程度で、這うようにして枝を長く伸ばし、花柄に実をつけていた。一房口にすると、小粒のルビー色に熟した実は、甘酸っぱく野性味そのもの。

 大方の野イチゴは夏に実を付けるのだが、 樹々が冬支度をするこの時期に実を結ぶので、わざわざ”フユ”を付け加えて“フユイチゴ”と言われている。

フユイチゴを見出す/希望が丘
フユイチゴを見出す/希望が丘

  これで、希望が丘・三上山周辺の34番目の山野草(木)になった。







同じカテゴリー(希望が丘)の記事画像
サイハイランとの10年
白い花の名前はタムシバ
ひっそりと咲く黄エビネの記憶
三上山でホトトギスとの出会い
自然との調和:サギソウの美
希望ヶ丘で見つけた貴重なキンラン
同じカテゴリー(希望が丘)の記事
 サイハイランとの10年 (2025-05-07 13:46)
 白い花の名前はタムシバ (2025-04-10 16:27)
 ひっそりと咲く黄エビネの記憶 (2024-12-22 21:53)
 三上山でホトトギスとの出会い (2023-11-17 09:38)
 自然との調和:サギソウの美 (2023-10-01 16:08)
 希望ヶ丘で見つけた貴重なキンラン (2023-05-21 16:48)


※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。