2017年12月27日    滋賀県№1人気の高い紅葉鶏足寺

  
 鶏足寺(旧飯福寺)は、滋賀県内1位の人気の高い紅葉スポットだ。写真入りのネットやポスターには、「参道が真っ赤な絨毯」と言う文字が目につく。
平素、ここに訪れる人は疎らだが、紅葉時期になると、JR 木ノ本駅から臨時バスも運転され、バスツアー・自動車などで、続々と人が集まってくる。
 私は巨木「逆杉」探しで何回も来ており、己高山(922m)の山中に大勢の僧侶が修行していた鶏足寺跡には訪れていた。でも、ふもとの鶏足寺(旧飯福寺)は素通りだった。

 「参道は、早めにいかないと、落ち葉が清掃される」と前々から聞いていたので、朝早く出かけた。 
まだ係員のいない臨時駐車場に自動車を止めて、世代閣・己高閣のモミジを見ながらから、「石畳の遊歩道」を通り鶏足寺に向かった。 古橋周辺は冷え込んだ朝だった。
五平餅の旗が立つ売店に日が射し込み、前夜雨でも降ったのであろうか、湿った畑辺りが、靄っていた。木立越しに亀山の茶畑など、琵琶湖の北にある素朴な景観を噛み締めながら、大門跡の石碑が立つ例の参道にやってきた。

 早くもカメラを持ってきた年配の人達が「ここが、赤い絨毯の参道か。これが、一番の見どころか」と言っていた。私も、この光景は事前に確認済みだった。

 約200本のモミジの参道をひとまとめに見立て、上を見ても下を見ても360°真っ赤な空間を創り出されていた。
自然の風景を取り取り込むのが好きな日本人は、盆栽に仕立てたり、庭園外の自然物などまで借景として楽しんできた。
 ここは、小さくもなく間延びした大きさでもない、程好い空間に、自然を見立てている。そして昨日今日に始まった処ではない。
古代から中世、この寺院を中心とした湖北仏教文化圏の中核として極めた歴史的背景の深みが、おもしになっている。だから、大勢の人が集まってくるのだろう。

 参道の様子が少し変わっていた。
ゆるやかな参道の石段、苔むした石垣の300m程度の参道に、数十mほどの落葉保存区域が設けられ、横側に遊歩道がつけてあった。紅葉の葉が泥だらけになるので、昨年から参道を迂回するようになったようだ。

 落ち葉で真っ赤に埋め尽くされた参道を踏みしめながら、すっぽり真っ赤な空間に入ることを期待していたのに・・・・。
 
  書籍「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」シリーズで累計60万部を突破させた詩歩さん。紅葉が美しい絶景は3つ、一番目に鶏足寺(滋賀県)を挙げていた。続いて鳴子峡(宮城県)、瑠璃光院(京都府) 。

滋賀県№1人気の高い紅葉鶏足寺
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Posted by nonio at 07:30 │Comments( 0 ) 滋賀を歩く 四季
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