2012年05月24日    大粒イチゴつくりの挑戦

 家庭菜園でイチゴ作りをすると、どうしても小さな粒が数多くできてしまいます。大粒を作ろうと工夫を凝らすのですが、中々思いどおりの成果が得られなかった。
 3年前イチゴに関わるブログを発信しました。「ぼかし肥」を使って、美味しいもが採れたのですが、大きさは精々15~20㎜程度でした。やはり、イチゴのおいしさの秘訣のひとつに、大粒が条件に入ると考えています。

 大粒ができるイチゴの苗(とちおとめ・女峰・おおみきなど)が色々出回っています。この大粒品種を試してみたのですが、ことごとく失敗に終わりました。現在、露地で作り易い「宝交早生」を栽培しています。この品種で「大粒ができないのか」挑戦しています。

 今年、30~45mmの大粒もかなり収穫。最大70mmができました。この作り方のきっかけとなったヒントは、我が園芸クラブの先生の一言。「大粒のイチゴは株(クラウン)をどれだけ大きくさせるかだよ」でした。
 つまり、大粒のイチゴ作りとは、果実を結実させるまでに、如何に株を大きく生長させるかにつきるようです。この一点に絞って栽培を試みました。なお、イチゴ作りの基本については、家庭菜園などの書籍に細かく書かれていますので、手引書に譲って、小生のこだわりの部分だけ綴ってみました。

 イチゴつくりの下準備は、土作りが基本です。イチゴの根は弱く、肥料焼けを引き起こし易いので、完熟堆肥を使用しました。 施肥量は、土壌の状態で一概に言えないのですが、畝には、1mあたり有機石灰(50g)、完熟した堆肥3ℓ、ぼかし肥500g程度、化成肥料50gとし、排水がいいように高畝。この完熟堆肥は雑草を2年間かけて完全に完熟させたものです(無論、牛フン・樹木の皮を発酵させたバーク肥でもよい)。ぼかし肥は自作のものです。 
 また、以前、春先に、追肥すると、茎や葉が異常に茂ってしまい、実が少なった苦い経験がありました。その後、元肥をしっかりとやるようにして、追肥は2月までに終えておきました。

 私は「ぼかし肥」を作りながら家庭菜園を行っています。クリック→ ぼかし肥のつくり方  ぼかし肥の使い方  

 親株から子株をとるのですが、できるだけクラウンがしっかり生長したものを選び植え付けました。この作り方については実を付けさせないイチゴを参照してください。 なお、養生させた苗の植え付けは、寒くなる前に充分に根を張らすため、早めに植え付けました。

 さて、ここからが、今回、最もこだわったポイントです。冠部の肥大化をはかるため、枯れてくる葉は取り除くことが、大切な作業になります。従前は葉が枯れようが、施肥さえしておれば充分であると思っていました。
 随時枯れた葉を摘み採ることで、新芽が出やすくするのです。特に、冬場の休眠時においてもこの作業が必要です。霜が降りるころになると、茂っている4枚の葉を残し、枯れた葉は、逐次除いていきました。そうすることによって、しっかり株を生長させることができました。

 また、イチゴは乾燥に弱いのです。「かわいたなー」と感じたら、冬でも時折、冠水しました。果実が大きくなる時期には、充分に水をやるようにしました。

 クラウンを立派に育てることに専念し、大粒のイチゴを作ることができました。まだ、道半ばですが、おいしいイチゴを頂いています。



大粒イチゴつくりの挑戦


 







 

 



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Posted by nonio at 22:45 │Comments( 0 ) 家庭菜園
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