2009年05月13日   花の御池岳

日付2009年5月2日(土)
コースタイム   野洲駅 7:30  コグルミ谷出合 9:30  カタクリ峠 10:45
                      ボタンブチ 12:05~12:40   鈴北岳 14:00  コグルミ谷出合15:45

 山野草が咲く時期を狙って、気の合う山仲間で御池岳に行った。花が観賞出来るコースとしてコグルミ谷出合からカタクリ峠を経由してボタンブチに行き、御池岳を経由して鈴北岳からタテ谷を通ってもとに戻ってくるルートを選んだ。今年 3月29日(日)、残雪期の御池岳では、時間切れでボタンブチまで足を延ばせなかったが、今回は雄大な眺望が楽しみである。 雪解鈴鹿・御池岳
    コース概略図  写真をクリックすると拡大 

 ところで、小生、山野草の名前を覚えるのに懸命である。以前、植物学者が、記憶術として10ケの名前をとに角、丸暗記すれば、後は、この名前をベースにして覚えられると言うのである。この言葉を信じて学習しているのですが、残念ながら、覚えた名前の頭文字が、直ぐに出てこない。

 国道306号線を利用する場合の待ち合わせは、多賀役場と決めている。滋賀県側から鞍掛峠トンネルを越えて三重県側のコグルミ谷出合まで走らせた。滋賀県側トンネル手前の駐車場はまだ余裕があった。しかし、トンネルを越えると、道路まで自動車が溢れ、お祭り騒ぎのように人々がたむろしていた。我々は、前に前にと押し出されるように進めてコグルミ谷近くで何とか停める場所を見つけた。 ゴールデンウィークで多くの人が繰り出してきたようだ。                                               

 登山開始を安易にしてしまい、コグルミ谷出合のひとつ手前の砂防提のある谷に入ったが、いく手を阻まれ途中から引き返す羽目になった。
やっと、道標が立ってある
コグルミ谷を見つけて、再出発となった。
 土石流が頻繁に起こるため、石灰岩石がゴロゴロした谷筋である。岩伝いの歩きを強いられた。ついつい足下に注意がいくのか、白いかわいい花があっちこっちに咲いているのが目に入った。

 先日、安蔵山の林道で見事な一輪草を観る機会があった。 安蔵山
「イチリンソウ」は、羽状に裂けヨモギに似ている葉を持ち、一輪の花を咲かせることからこの名前が付けられたことを最近知った。この持ち合わせの知識と照らし合わせて、「白い花は、葉っぱの形状、一輪の花からしてイチリンソウ」と思った。だが、「コグルミ谷付近に咲く花」の立て看板には、「ニリンソウ」で「イチリンソウ」ではなかった。よく読むと「1つの花茎から2つづつ花が咲く」そして「同時でなく、時期をずらして咲きます」と書かれており、釈然としないが何となく納得した。

 花を楽しみながら、タテ谷分岐点を通り過ぎ、長命水までやってきた。この谷は、水が涸れていたが伏流水となっていた。女性達は、「長命水」と聞くと、我先に湧き出し口に集まっていた。写真を撮る時にはいつもポーズを決めている彼女達であるが、長生きを出来ると信じて長命水に夢中であった。                                                                             
                             
 水飲み場から少し行くと、谷筋から離れて山腹を巻くようにして明るい樹林の中を登り、カタクリ峠に向かった。カタクリが所々に咲いていた。初めに出会ったカタクリは、かなり以前に最盛期を向かえたのか…花弁がかなり傷んでいた。高度を上がってくるに従って、これからと言いたげに若い花弁を、これ以上反らすとひっくり返りそうになって咲いていた。毎年、春になると「えらそうな格好」をしたユーモラスな姿を楽しみにしている。

 さて、この可憐な姿とカタクリの名前がどうしても一致しない。「カタクリとはカタクリ粉のことか」と冗談も言いながら、忘れるともなく、そのままにしていた。ある日、雑誌の見出しに『カタクリから取った片栗粉は、中華料理に…非常に高価である』との記事に出くわした。

 カタクリは雪解け後、地上に顔を出し、すぐに花を咲かせて終わります。地上に姿を見せる期間は約二カ月だけといわれています。したがって、出会うタイミングが大事である。今回、期待通り見られて大満足であった。
 また、バイケイ草の群生にも出会った。茎から交互に伸びた楕円形した葉は、生命力溢れる力強を感じさせる植物である。3月末、鞍掛峠への下山中、山道脇の陽だまりで1本のバイケイ草が雪を被って弱々しく新芽を出していたのに…。
なぜか、「オオイタヤメイゲツ」の木の表示板があった。見上げると、かえでのような葉形をした若葉をつけていた。

    ニリンソウ         カタクリ         バイケイ草      オオイタヤメイゲツ


 花を楽しんだ後、前回時間切れで行けなかったボタンブチに向かった。カタクリ峠から右の尾根に乗って御池分岐を北上し、丸山に行かずに笹原を直接通りぬけ、天狗鼻からボタンブチに行った。ここは、高原状台地が急に深い谷へと落ち込む絶壁の縁だった。絶好の眺望ポイントである。大勢の人たちが地図を広げてどこまでも続く鈴鹿の山並の大自然を見入っていた。藤原岳から、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳、かすかに見える御在所岳が雨乞岳…。

                   天狗鼻からの眺望

 昼食後、奥の平から鈴鹿山脈の最高峰(1247m)丸山の樹林帯を通り鈴北岳に向かった。この樹林帯が表示のあったオオイタヤメイゲツの群生地であることを後で知った。落葉広葉樹であるのでまだ葉を落とし幹・枝だけであった。この辺りは、5合目と違ってオオイタヤメイゲツにとっても厳しい気候なのであろう。
    
 前回、高原状の台地にいくつも点在する池は、すべて雪に埋まっていたが、 四季の移り変りは、早いもので顔を出していた。丸山から鈴北岳への途中に真の池。元池は、鈴北岳へのコースから少し寄り道したところにあり、御池周辺の中で最も大きい。

                真の池                                    元池
 

 緩い斜面を登ると、鈴北岳の頂上。登山者でけっこう賑わっていた。
ここから下山にかかった。少し行くと鞍掛峠の分岐点にやってきた。昔、このタテ谷は御池岳の登路として使用されてきたが、苦しい登りが続くので人気がなく利用されなくなっていた。と言って、このまま鞍掛峠に下山する気もないのでタデ谷を下ることにした。
 道標の「初心者 要注意」通り、出足からかなり急勾配である。山道の真ん中に溝ができ降り難い。左側の腹を巻くようにして降りていくと谷筋の底に付けられた道に変わっていった。ここには、まだ残雪があり、静かで、明るい谷を散策気分で通過していった。
 同じような風景に飽きてきた頃、ガレ場にやってきた。谷は、上流から押し流された石灰質の岩で覆いつくされ、谷下まで続いていた。出発時、登るのを断念した谷の上流である。ここを降りずに、慎重にガレ場を渡り尾根に出た。
つづら折れで、人気のないタデ谷にふさわしい名前の「ヒトリシズカ
を見つけた。
      ヒトリシズカ
 この花は、名前の通りひっそりとした場所に咲くのが似合っている。糸状の花は、美しいとは言いがたいが、静かで、謙虚な姿が、奥ゆかしい。
 山腹を左に、左に巻くようにしてどんどん下っていった。疲れも出、交わす話も途絶え、ただ降っていった。やっと、タテ谷分岐に辿り着いた。

 ここで一休みしていると、コグルミ谷を下山してくる人達と出会った。小枝を伝って、「りす」まで出迎えてくれた。近くまで来ては様子を見て止まり、頭をキョロキョロして更に、近づいてきた。脅してはいけないので身動きせずに見守っていたが、ついに岩を伝って反対側の山に消えていった。

 
1日1回 please click
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

        



Posted by nonio at 20:03Comments(2)滋賀県の山