2013年06月15日    奇天烈な形をしたネギ(やぐらねぎ)

  園芸サークルの会員が奇妙なネギを持ってきた。親ネギの最も頭部に小ネギが乗っかっている奇怪な姿をしていた。
この小さいネギが苗になると言うのである。 名前が「やぐらネギ」だそうだ。

 このネギを2本頂いた。姿を見ていると、盆踊りなどで、一段高く組み立てられた高い構築物を浮かぶようである。そして、形からして色んな名前が付けられそうである。実際、「二階ねぎ」や「灯台ねぎ」、「軽業(かるわざ)ねぎ」、「親子ネギ」、「楼葱」など面白い名前で呼ばれ、きりがない。

 5月、「ネギぼうず」ができる時期には、葉が硬くて食べにくくなる。この時期に重宝するのが、このネギであると教えてもらった。ネギの頭部の珠芽(しゅが)と呼ばれる物を付け、それをちぎって植えると夏にどんどん成長すると言うので、早速、植えつけてみた。

店頭には滅多に並ばない、おかしなネギを、当面栽培してみることにした。

奇天烈な形をしたネギ(やぐらねぎ)

奇天烈な形をしたネギ(やぐらねぎ)

 自然界は不思議な植物を育むものだ。
ネギと言えば、春になるとネギの頭にネギ坊主ができ、それが種になり子孫を増やしていた。これが常道と思っていた。「わけぎ」はタマネギやネギの仲間であるが、根に養分をためて球根となり、次の世代に繫いでいきた。これもひとつの方法かと理解していたのだ。が、この”やぐらネギ”はいきなり親ネギの頭に小ネギを作り上げ、種・球根の過程を省略している。非常に興味深い。

 自然は、神様が創ったという人々もいるが、自然淘汰や進化をしていく中、いたって合理的なこころを持っているようだ。 





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Posted by nonio at 17:09 │Comments( 0 ) 家庭菜園
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