2010年10月20日 第6回目高島トレイル(石田ダム~三重嶽)
日付2010年10月7日(木)
山名 武奈ヶ嶽・三重嶽
コースタイム 石田ダム8:00 武奈ヶ嶽10:30 水谷 11:50~12:30
三重嶽 13:20 P844m 14:00 林道(落合) 15:00
石田ダム 16:00
高島トレイルの山行きについては、今年6月19日(土)角川集落~桜峠以来ずっと中断していた。これには理由があった。ひとつは、水坂峠付近で「やまひる」に襲われたことだ。もうひとつは、親友S氏の心労があった。彼の同僚が山の遭難死により何回も捜索に加わり、心身の疲労が激しかった。最近になって、「やまひる」に襲われることがない季節になり、彼もやっと心も癒えて山に行く気になり、誘ってきた。
第6回目高島トレイルは石田ダムから武奈ヶ嶽・三重嶽を挑戦することになった。標高974.1mの三重嶽は、高島トレイルコース上の最高峰である。
武奈ヶ嶽・三重嶽地図←クリック
この山を目にしたのは、昨年6月であった。家庭旅行村ピラデスト今津を訪れ、処女湖から石田ダムに向けて、通り抜けた時であった。石田川沿いの切り立った崖にしがみつく様な道路の脇に三重嶽、武奈ヶ嶽登山口の標識を見かけた。急峻な谷間の合間から見え隠れする峰々に対して、どこを手掛かりにして山頂を目指すのかと戸惑いさえ感じた。さらに、数十頭の猿の群れに行く手を阻まれ、ここは奥深い山峡であるとの印象を持った。
さて、武奈ヶ嶽・三重嶽について、草川啓三氏は語っている。
「滋賀県の山の番付なるものを作るとすれば、この三重岳は三役ぐらいには絶対に入れたい山である。‥‥千メートル以下でまっさきに思い出すのは三重岳だ」と褒め称えている。この山は滋賀県湖北の県境にあるゆったり広がる頂上から四方に大きな尾根を延ばし、谷は険しく切り込んでいて、標高千メートルに満たないのに、近寄りがたいような雰囲気を抱かせた孤高の山である。
この表現からすれば、山岳雑誌にも当然案内されるべき山である。が、山と渓谷社の分県登山ガイド(全47巻)の「滋賀県の山」には、武奈ヶ嶽・三重嶽(さんじょうだけ:さんじょうがだけ)が記載されていない。私には全く解せない。多くの登山者が手にしている本であるゆえに、不思議でならない。
石田川ダムは、石田川沿いの洪水被害の軽減とかんがい用水の補給のために、石田川の上流に建設したダムである。
昨年6月20日(土)訪れた時と同じく、ダムには水がなく湖底が見えていた。 最近、ダム建設などについて知事を巻き込んだ議論がされているので、余計に、このダム、本当に機能しているのであろうかと疑問を持ってしまった。

登山口を捜しながら石田川ダム駐車場を出発した。左側の急な斜面に作業道らしき道跡があったが、そのままやり過ごしていくと、『武奈ヶ嶽登山口』の道標が立っていた。 杉林内のジグザグの急登が始まった。支尾根に取り付くが急登には変わりない。小さな平坦地なP588m標高をいつのまにか通り過ぎていた。少し緩斜面をゆっくりと登っていくと、すこし広がった頂上部が見えてきた。見通しもなく何処が山頂だかはっきりしない三角点のある赤岩山だ。
ここは、前回角川集落から登ってきたルートとの合流点だ。今回のコースは、武奈ヶ嶽を通過して三重嶽へ向かう最短コースをとったので、距離は前回と比べて半分以下に短縮された。だが、その分、急登になったようだ。
ここで一息入れた。 →地図をクリックすると拡大
赤岩山から少し下り、すぐに登り返しで、高島トレイル縦走路に入った。急な登りから開放されたが、武奈ヶ嶽頂に向かってまだ登りが続いた。振り返ると、予報どおり晴れ渡り、山並み越しに湖北が広がり、対岸沿いの陸地線さえ見られた。

武奈ヶ嶽の頂上は潅木に囲まれて展望がなかったので、少し休憩をして出発した。今度は、左手に展望が広がった。若狭の海が見え、はるか遠くに一際飛びぬけた青葉山がくっきりと見えた。正面にはなだらかな稜線の三重嶽が、眼前に広がった。この一帯はどことなくのびやかだ。
左横の山並みの続きに 轆轤山、三十三間山がみえた。轆轤(ろくろ)と云えば木地師の領域の世界である。8月には、訪れる予定であったが、雨で流れてしまった。次にいつ往けるか分からないので、山容をしっかりと眺めておいた。この山に思い入れがあったので、素通りするのは名残惜しかったので。

水谷分岐で昼食をとった。昼食後20分ほど進みP855mを通過後、三重嶽頂上付近が見えてきた。さらに左に大日・大御影山(近江坂)に向かう分岐を見送り、頂を目指した。
三重嶽と呼ばれるのは、3ケのピークがあるからだと言われている。確かにこれが最後の頂と思っても次々ピークが現れた。三角点のある東の端までやってきた。以前既に来た仲間は、「この辺りに、ヤグラが組まれていた」と言っていたが、ピークには何もなかった。
三重嶽の山頂付近は、なだらかな形状だ。やってきた太尾尾根、真っ直ぐ南下する南尾根、少しだけ、東よりの東南尾根、さらに北に延びる北尾根があり、まさに四方八方に尾根を延ばした雄大な山容であることが判った。
下山道としては、東南尾根を選んだ。頂上のすぐ下の標識には「本谷橋1.7km」「落合4.3km」と書かれた分岐点があった。後者を選んだ。河内谷と間谷の間にある長い尾根筋だ。
この時期になると、秋の実りが見られた。後で確認してもらったのだが、キノコはクリタケらしい。煮物、炒め物、汁物、天ぷらなどオールマイティらしい。ナメコも腐った木に少しだが付いていた。
道端には山栗が広範囲に落ちていたが、中身は無くイガだけだ。ぬた場もあり、ここは獣の生息地であるようだ。
下ってくると深く掘れた山道も見られ、また杉の植林もあり、昔から使い込まれた道であった。この道は、人里からかなり離れたところに付けられた山道であるが、意外にも山人に踏み込まれた作業道のようだ。地図のP844、P762を確認しながら、どんどん高度を下げていった。このルートは高島トレイルから外れているので、黄色でなく赤テープであったが、しっかりとルート上に付けられていたので、迷うことはなかった。
最後はP592mの腹を巻いていくと、石田川の谷を騒がす水音が聞こえ出し、眼下に林道が見えた。
山頂から下山に要した時間は1時間40分。林道に到着したときは全員汗まみれになった。平坦な場所になって「やっと終わった」との実感を持った。身支度を整えてから、林道沿いに歩き、ダムサイトの駐車場に戻って行った。
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コースタイム 石田ダム8:00 武奈ヶ嶽10:30 水谷 11:50~12:30
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石田ダム 16:00
高島トレイルの山行きについては、今年6月19日(土)角川集落~桜峠以来ずっと中断していた。これには理由があった。ひとつは、水坂峠付近で「やまひる」に襲われたことだ。もうひとつは、親友S氏の心労があった。彼の同僚が山の遭難死により何回も捜索に加わり、心身の疲労が激しかった。最近になって、「やまひる」に襲われることがない季節になり、彼もやっと心も癒えて山に行く気になり、誘ってきた。
第6回目高島トレイルは石田ダムから武奈ヶ嶽・三重嶽を挑戦することになった。標高974.1mの三重嶽は、高島トレイルコース上の最高峰である。
武奈ヶ嶽・三重嶽地図←クリック
この山を目にしたのは、昨年6月であった。家庭旅行村ピラデスト今津を訪れ、処女湖から石田ダムに向けて、通り抜けた時であった。石田川沿いの切り立った崖にしがみつく様な道路の脇に三重嶽、武奈ヶ嶽登山口の標識を見かけた。急峻な谷間の合間から見え隠れする峰々に対して、どこを手掛かりにして山頂を目指すのかと戸惑いさえ感じた。さらに、数十頭の猿の群れに行く手を阻まれ、ここは奥深い山峡であるとの印象を持った。
さて、武奈ヶ嶽・三重嶽について、草川啓三氏は語っている。
「滋賀県の山の番付なるものを作るとすれば、この三重岳は三役ぐらいには絶対に入れたい山である。‥‥千メートル以下でまっさきに思い出すのは三重岳だ」と褒め称えている。この山は滋賀県湖北の県境にあるゆったり広がる頂上から四方に大きな尾根を延ばし、谷は険しく切り込んでいて、標高千メートルに満たないのに、近寄りがたいような雰囲気を抱かせた孤高の山である。
この表現からすれば、山岳雑誌にも当然案内されるべき山である。が、山と渓谷社の分県登山ガイド(全47巻)の「滋賀県の山」には、武奈ヶ嶽・三重嶽(さんじょうだけ:さんじょうがだけ)が記載されていない。私には全く解せない。多くの登山者が手にしている本であるゆえに、不思議でならない。

昨年6月20日(土)訪れた時と同じく、ダムには水がなく湖底が見えていた。 最近、ダム建設などについて知事を巻き込んだ議論がされているので、余計に、このダム、本当に機能しているのであろうかと疑問を持ってしまった。

登山口を捜しながら石田川ダム駐車場を出発した。左側の急な斜面に作業道らしき道跡があったが、そのままやり過ごしていくと、『武奈ヶ嶽登山口』の道標が立っていた。 杉林内のジグザグの急登が始まった。支尾根に取り付くが急登には変わりない。小さな平坦地なP588m標高をいつのまにか通り過ぎていた。少し緩斜面をゆっくりと登っていくと、すこし広がった頂上部が見えてきた。見通しもなく何処が山頂だかはっきりしない三角点のある赤岩山だ。
ここは、前回角川集落から登ってきたルートとの合流点だ。今回のコースは、武奈ヶ嶽を通過して三重嶽へ向かう最短コースをとったので、距離は前回と比べて半分以下に短縮された。だが、その分、急登になったようだ。
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武奈ヶ嶽の頂上は潅木に囲まれて展望がなかったので、少し休憩をして出発した。今度は、左手に展望が広がった。若狭の海が見え、はるか遠くに一際飛びぬけた青葉山がくっきりと見えた。正面にはなだらかな稜線の三重嶽が、眼前に広がった。この一帯はどことなくのびやかだ。
左横の山並みの続きに 轆轤山、三十三間山がみえた。轆轤(ろくろ)と云えば木地師の領域の世界である。8月には、訪れる予定であったが、雨で流れてしまった。次にいつ往けるか分からないので、山容をしっかりと眺めておいた。この山に思い入れがあったので、素通りするのは名残惜しかったので。


三重嶽と呼ばれるのは、3ケのピークがあるからだと言われている。確かにこれが最後の頂と思っても次々ピークが現れた。三角点のある東の端までやってきた。以前既に来た仲間は、「この辺りに、ヤグラが組まれていた」と言っていたが、ピークには何もなかった。
三重嶽の山頂付近は、なだらかな形状だ。やってきた太尾尾根、真っ直ぐ南下する南尾根、少しだけ、東よりの東南尾根、さらに北に延びる北尾根があり、まさに四方八方に尾根を延ばした雄大な山容であることが判った。
下山道としては、東南尾根を選んだ。頂上のすぐ下の標識には「本谷橋1.7km」「落合4.3km」と書かれた分岐点があった。後者を選んだ。河内谷と間谷の間にある長い尾根筋だ。

道端には山栗が広範囲に落ちていたが、中身は無くイガだけだ。ぬた場もあり、ここは獣の生息地であるようだ。
下ってくると深く掘れた山道も見られ、また杉の植林もあり、昔から使い込まれた道であった。この道は、人里からかなり離れたところに付けられた山道であるが、意外にも山人に踏み込まれた作業道のようだ。地図のP844、P762を確認しながら、どんどん高度を下げていった。このルートは高島トレイルから外れているので、黄色でなく赤テープであったが、しっかりとルート上に付けられていたので、迷うことはなかった。

山頂から下山に要した時間は1時間40分。林道に到着したときは全員汗まみれになった。平坦な場所になって「やっと終わった」との実感を持った。身支度を整えてから、林道沿いに歩き、ダムサイトの駐車場に戻って行った。
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nonio
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