2009年08月31日 民主党が単独で308議席獲得に想う
8月30日、開票された直後、各TVで民主党の優勢が伝えられた。
鳩山代表は「憲政史上初の政権選択選挙で、政権交代を選んでいただき、感謝したい。国民の皆さんの『暮らしが厳しい。何をやってるんだ』との怒りが民主党への期待に結び付いた」との勝利とも言える発言があった。また、麻生太郎首相は、衆院選結果について「自民党に対する不満をぬぐい去ることができなかった」と事実上の敗北宣言をした。
この瞬間に、歴史的な政権交代劇が起こり、日本の政治は転換期を迎えた。
480議席のうち民主党が小選挙区と比例代表を合わせて単独で過半数(241議席)を大きく上回り308議席を獲得した。96年の旧民主党結党以来、13年で悲願の政権交代を果たした。一方、半世紀以上政権を担ってきた自民党は惨敗し始めて第2党になった。
ところで、わが住む滋賀県の4選挙区では民主党が議席を独占し、自民党はすべての議席を失った。大阪でも、中山さん、中馬さんが落選し大物が相次いで落選した。小生、この選挙で道路族のドン古賀とか影のキング森元首相など自民党の大物を追跡していたが、途中で馬鹿らしくなって止めた。結局、注目した衆議院選挙区は、2つであった。
ひとつは静岡7区である。
城内実氏(無元)・片山さつき氏(自前)・斉木武志氏(民新)の3人の戦いであった。「片山さつきと城内実、どっちが勝つと思います?」との問いに、今度の衆院選は、小泉旋風は吹きませんなど色々言われた。
無所属の城内実氏は、飛ぶ鳥を落とす勢いのある民主の斉木氏(比例区で当選)でさえ退け、且つ強力な候補者小泉チルドレン片山さつき氏を圧倒的な強さで破ってしまった。圧巻である。正しく、「弱者切捨ての『小泉改革』が社会の格差を広げた」自民党に「ノー」との回答を返したのだ。国民の目線を持ち、地道に活動をしてきた誠意を持った城内を選んだのだ。
2005年、郵政民営化法案の採決で、当時、安倍首相の再三の説得を振り切って反対票を投じたため、総選挙において公認を得られなかった。その結果、小泉が送った「刺客」として片山さつき氏と激戦を繰り広げ、748票の僅差で落選した。その後、旗を立て、拡声器を肩にかけてマイクを持って日々の街頭演説を行っていたお馴染みの信念を貫く政治家である。小生、民主党まで打ち破った城内実氏の当選には、国民の審判にまだ良識があることに「ほっと」した想いである。
もうひとつは、京都1区である。
この京都1区は、京都市の中心部をほぼ全域カバーしているところで、自由民主党の強固な地盤でありながら、共産党の勢力も強い不思議な選挙区である。ところで、今回は、民主党新人の平智之氏(50)が元財務相の自民党前職、伊吹文明氏(71)を破るとは考えられない異変が起こった。
伊吹文明氏は、早々敗北宣言を行った。
伊吹文明氏は、小選挙区で敗北したものの比例での復活当選が確実になると、京都市の事務所で支援者に頭を下げ、「本来、比例では若い先生に議席を与えなければいけない立場。じくじたる思い」と神妙な面持ちで胸の内を明かした。
麻生太郎首相の党総裁辞任については「責任者が退陣するのは当たり前」と淡々と話し、今後の自民党について「理念のしっかりした保守政党として、骨太の政策を打ち出していかなければならない」と語った。尚、比例近畿ブロックで、共産党穀田 恵二も当選した。
この2ツは何を物語っているのであろうか。
自民党の崩壊は、森喜朗で始まっていたが、小泉は「自民党をブッコワス」というスローガンで自民党は生きかえらせ、その後、国民の目線とはかけ離れた「郵政民営化」で刺客を送り、多数の小泉チルドレンを輩出した。だが、今回の選挙では、鉄槌を下された。国民は国民生活を軽視した自公政権に対する批判、不信が渦巻いた。国民は、安倍、福田首相の政権の投げ出し、麻生首相のぶれ発言などの不信が爆発したものだ。 政治の世界がやっと一歩動きかけた。
小生、この後、民主党に期待したいことは、スロ-ガンにあげている官僚主導政治からの脱却を図ることである。
首相直属の「国家戦略局」の新設し、官民のスタッフを集め、予算編成の基本方針や外交・安保政策など中長期の国家ビジョンの策定を官僚に任せず、政治主導で行う方針だ。大臣、副大臣、政務官や大臣補佐官ら100人以上の与党議員を政府に送り込むと言っているがぜひ実現してほしい。
自民党の代議士は、国会答弁に至るまで官僚を頼りにし原稿を作成してもらっていた。その結果、官僚は、自らの権限予算や天下る団体を次々と増やし続け、無駄使いをしてきた。例えば、民間並みの退職金、給料の引き下げについても、「公務員の数や給料を減らすのは枝葉末節なことであって、もっと根本的な改革をしなければならない」と言ってはぐらかしてしまう。公務員の数と給料を減らし、天下りをなくすはずが、省庁の数を減らすだけで、結局何も変わらなかったが多々あった。今までの馴れ合いを排除し、官僚からの勢力に毅然としてメスを入れほしい。
それには、官僚に対する人事権を行使し、徹底的にコントロールすべきである。それには、彼ら以上の知識と将来を見通せる先見性を持たなければなるまい。
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Posted by
nonio
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17:35
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