2023年02月15日    希望が丘の奇岩探し

 「希望が丘の南陵コースらしいが、高さがひとの3倍ぐらいの岩がある」と“ラインで”一報が入った。写真も添付されていた。
 私は、すぐさま、この奇岩に引き寄せられた。
見たこともなく、こんなものが希望が丘に存在しているとは、にわかに信じられなかった。
希望が丘の広範囲の丘陵地帯を熟通しているHさんに、うかがってみると、「10年前、たまたま歩いていた時、オベリスク状の花こう岩を見つけ、このことを希望が丘の職員の方に伝えた」と言っていた。

 さて、Cさん、南陵コースの笹尾ヶ岳(P251M) 辺りを探しに行ったが、見当たらなかったのか、仔細に練り直して来たようだ。 
希望が丘の中央部には、東西方向にゆるやかな谷が走り、二本の川が流れている。東側へ流れている荒川谷に目を付けた。
林道 荒川谷線は、かつて西・東ゲートがなかった時代の希望が丘への入口である。荒川橋の手前の山道から、国土地理院の地図では無名の山(P242.9M)を目指した。
 
 人が滅多に入らないルートだが、木に赤テープがしっかりと取り付けられていた。積雪で歩きにくい山道を登りつめていくと、昭和58年の白色の標示杭が打たれた4等三角点に出合った。山頂らしきところに点名笹尾ケ嶽(P242.9)の表示札があった。古図ではこの辺りをそう呼ばれていたようだ。さらにうねうねと続く尾根筋を辿っていくと、待望の棒状の奇岩が現れた。谷側に回り込むと、高さが10mほどあった。

 ひとは、長い年月による侵食などにより、自然がつくりあげた造形に、畏敬の念を抱くものだ。さらに単なる無機物を物体だが、そこには精霊が宿っていると感じ取るようだ。
神社仏閣には賽銭を投げ入れているCさん、「観音像に見える」と言い出した。「岩が少しくびれているので」と。
 岩が少し曲がっている箇所に謙虚さを感じ取り、なお、その形に慈悲深さのイメージを持ったのであろう。やはり、大自然のなせるわざなのか。私も眺めていると、観音さんに見えてきた。
ところで、この奇岩、仮名「天突き岩」とも呼ばれているようだ。

 帰路は「希望の橋」の下に辿り着き、菩提寺方面へ流れる荒川沿いの林道を下り、出発点に戻ってきた。
 
点名笹尾ケ嶽(P242.9)付近にある観音岩
希望が丘の奇岩探し
希望が丘の奇岩探し








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Posted by nonio at 03:36 │Comments( 0 ) 希望が丘
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