2019年06月30日    滋賀の「麦秋」に身を置く

 
 滋賀には、「広々とした田畑が広がり」、 開放・爽快に満ち満ちていることが心地よく、心穏やかに暮らせるところだと・・・・。
 カメラを携えて京都の旧跡名所に訪れていた時、「どこから」と聴かれ、滋賀県からと答えると、そのように言われた。

 今年の梅雨入りが大幅に遅れ、大地はカラカラ。
たわわに実った麦はいよいよ黄金色に染まった。むせるような匂いを発し、穂が爽やかな風に靡いていた。

ゴッホの絵を彷彿させる爛熟した麦の穂波の草いきれ
滋賀の「麦秋」に身を置く

 麦が、収穫期を迎えた初夏の頃の季節のことを、麦秋と呼んでいる。この読み方は「ばくしゅう」である。この呼び名は語調のひびきもよく受け入れやすいが、初夏なのに秋の文字とは、戸惑いをぬぐえない。

 秋という漢字は穂のある穀物と云う意味の「禾」と収める意の「火」組み合わせてある。秋は“熟禾を取り入れる時“を表した文字である。成熟・収穫の意味合いから、秋の文字が使われていることは解かるが、二次的な解釈をしなければたどり着かない。───どうしてもしっくりしない───。

 一層のこと、四季の移りを軸にして、「麦夏」にしてはいかがなものか。

三上山を背後に麦秋色の麦畑と新緑色の青田のコントラストが見事
滋賀の「麦秋」に身を置く  






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Posted by nonio at 09:37 │Comments( 0 ) 四季
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