2015年05月23日    里芋の親芋の越冬方法

 
    里芋の栽培は、店頭に並んでいるもので、やわらかくねっとりとした食感に出合うと、それを種イモとして栽培してきた。最近、地元の人が昔からつくられていた里芋を分けてもらった。石川早生、どだれ、セレベスなど品種を聞かれても分からないが、この地の土壌・風土に馴染んだものであろう。この里芋の風味を味わうには、皮つきを蒸し、わずかな塩で頂くのが一番。

昨年雨も多く立派に育った里芋
里芋の親芋の越冬方法

    さて、 親芋は食べないので捨てられている。意外にも、大きな親芋を種イモにすると、2~3倍収穫できることが知られていない。そして、問題は、どうして、親芋を腐らさず越冬させるかである。私は色んな方法を試してきたので、失敗も含めて紹介しょう。

 手始めに、親芋の茎の柔らかい部分をしっかり切り除き、段ボール箱に詰め込み、野外の物置小屋で保管。一冬越して、春先開けてみると、異臭を放ちブヨブヨになった。もみ殻に埋め込み完璧の状態と思っていたのだが、里芋がこれほど寒さに弱いことを「いや」と言うほど知らされた。

  茎の付いた親芋   茎を切り除き  籾殻に詰め込み越冬 ブヨブヨに腐敗
里芋の親芋の越冬方法里芋の親芋の越冬方法里芋の親芋の越冬方法里芋の親芋の越冬方法

  次に試みたのが、家庭菜園書に「自家製の種イモの保存方法として、排水の良い場所を選ぶ。 丁寧に掘り起こした株を逆さまにして畑に埋め戻す。その上にビニールシートで覆う」、と書かれていた。底にもみ殻を敷き、もみ殻に包んだ状態にして、保管してみた。結果は、半分ぐらい生き残った。
全滅しなかったので、 次の年から、親芋、子芋を外さず、収穫した時よりも深く穴を掘り込み、株全体を丸ごと保存していた。

  株を掘り起        茎を外し逆さま     籾殻で被いシートがけ
里芋の親芋の越冬方法 里芋の親芋の越冬方法 里芋の親芋の越冬方法

 さらに、種イモにするための里芋は掘り起こさず、茎が枯れてきてもそのままの状態で越冬させてみた。保温のため、もみ殻を畝にかぶせることが、コツでした。

   試行錯誤した結果、親芋の茎を切るなど手を加えることにより、菌が入って腐る原因になっていたようであった。たどり着いた結論は簡単な事であった。が、私にとっては数年以上かかった。

里芋を越冬させるため籾殻で保温
里芋の親芋の越冬方法

 この方法では、殆ど腐らず、次年度の4月には、親芋・小芋が自然に発芽。また収穫のため、掘り起こした親芋も、幾らかの発芽を期待して埋め戻している。

  親芋などから発芽       親芋の苗          植え付け里芋の親芋の越冬方法 里芋の親芋の越冬方法 里芋の親芋の越冬方法






 



 



同じカテゴリー(家庭菜園)の記事画像
ブロッコリーの花
土中埋め込み大根
今年も極上に仕上がった安納芋
雪中の白い大粒イチゴ
畑の周りにヒガンバナ
遊びにきた野鳥ハクセキレイ
同じカテゴリー(家庭菜園)の記事
 ブロッコリーの花 (2023-05-01 22:03)
 土中埋め込み大根 (2023-04-03 06:34)
 今年も極上に仕上がった安納芋 (2023-01-28 02:48)
 雪中の白い大粒イチゴ (2022-06-25 06:24)
 畑の周りにヒガンバナ (2020-10-12 08:52)
 遊びにきた野鳥ハクセキレイ (2020-10-02 05:29)

Posted by nonio at 17:24 │Comments( 0 ) 家庭菜園
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。