2014年11月20日    南向きに咲くヒマワリ/道の駅あいマーガレットステーション

 2014年11月11日、滋賀県東近江市にあるR307道路を通過していた時、道の駅あいとうマーガレットステーションで咲いているヒマワリを見つけた。
ヒマワリと言えば、燦々と降り注ぐ太陽の光を浴び真夏を代表する大輪の花である。だが、すでに晩秋の季節になっても、立派な花を付けていたことに驚いた。 

 花園に踏み入れると、ヒマワリの花が一斉に私の方を向いていた。さらに花は一つの大きな花に見えるのだが、実際にはたくさんの花が集まってできたものである。だから、沢山の小さい花に見つめられているように思われ、気恥ずかしくなった。

 この花は名前の通り、朝には東を向いて、夕方には西を向くので、「日について廻る」という意味からヒマワリと呼ばれているのだが、太陽の位置と咲いている花の向きに何と無く、違和感があった。 
 数日経っても、 このヒマワリの咲いている方角がどうしても気になった。光景を考えめぐらしていると、「午前中の太陽の方向と、咲いている花の方角がずれている」ことに気づいた。 

 図書館で、子ども用の自然観察辞典のシリーズから「ヒマワリ観察辞典」偕成社を借りてきた。
「太陽を追って回るのは、つぼみの時だけ、花が咲くようになると、茎の上で横に向いたまま動かなくなる。そして、ほぼ東向きなる」と書かれていた。
 今まで、ずっとヒマワリは太陽を追っかけていたと思っていた。そうではなく、開花すると動かなくなり、最も太陽光を受けられる東向きに固定化されることを知った。

11月17日、再度赴いた。方位磁石を持って。

 朝9時頃、写真機を北向きに合わせて、撮ってみた。殆どの花がこちらを向いていた。流石、北向きの花は一輪もなかった。
つまり、ここでは、開花後の花の方向が定説の東向でなく、南向きに咲いていることを確認した。
 道の駅あいとうマーガレットステーションの向日葵(ヒマワリ)は、南側がよほど心地よい方向なのであろう。 

 「道の駅あいマーガレットステーション」の南向きに咲くヒマワリ
南向きに咲くヒマワリ/道の駅あいマーガレットステーション





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Posted by nonio at 04:54 │Comments( 0 ) 滋賀を歩く
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