2013年09月15日 立雲峡から天空の城竹田城跡を望む
「滋賀県には古代から近世の山城が存在し、1300を超える。近江の国は城の国でもある」と、レイカディアの講義で、中井均氏が熱っぽく語られたことがあった。この話を聞いたことがきっかけとなり、私は、近江の観音寺城 小谷城・玄蕃尾城などの山城に訪れるようになった。
2013年9月7日、兵庫県朝来市和田山ヶ町竹田にある穴太積みの武田城跡に行く機会があった。
標高は353.7m。規模は南北400m、東西100m。
竹田城は1400年代中ごろに築かれたが、秀吉の但馬征伐で落城している。 朝来市:フォトギャラリー(竹田城跡)
この山城が有名になったのは、空中に「ふわり」と浮かぶ島に廃城の風景写真が、新聞や雑誌に掲載された。写真家・山城マニヤの間では、以前から知られていたが、いつの間にか「天空の城」とか「日本のマチュピチュ」とも呼ばれるようになった。今やこの幻想的な風景を一目見ようと、ひっきりなしに観光客が訪れる場所になった。
朝来市によると、2005年度には観光客が1万2千人だった。2010年度に5万2千人に漸増し、その後倍増、11年度は9万8千人、12年度には21万5千人に急増。
昨年は、高倉健・田中裕子がここで映画『あなたへ』のロケに訪れている。更に、「天地明察」の映画と相次ぎロケ地になった。この効果により、全国的に知られて、20万人を超える集客となった。
いずれにしても、この山城、何かと話題に事欠かない。
市教委によると、石垣上部と接する地面の草が少なくなって土がむき出しになり、雨水が石垣のすき間などに流れ、積み石がずれ、立ち入り禁止にしている。
この原因がふるっている。「観光客急増の影響とみられる」と言っている。そうだろう。
今年10月以降、高校生以上から300円を徴収すると朝来市は意気込んでいる。トイレの維持管理費や警備費の捻出を迫られ、「訪れた人に快適に過ごしてもらうために使うので、ご理解いただきたい」と話している。そうだろう。
この日は、土曜日であったが、小雨であった。来月から観覧料を徴収するとあって、駆け込み観光客が、わんさかと押しかけていた。観光バスのツワー客が次々と送り込まれてきた。なお、竹田駅は無人駅だというのに。期間限定の土日と祝日には、特急が臨時停車するので、電車を利用した人もいた。阪神間から乗り換え無しでアクセスできると言うからすごい。自家用車も駐車場に入りきれずに、交通係員に制止され路上で待たされていた。

武田城跡が、雲海に浮かんでいるかに見える立雲峡に向かった。ここを「雲が立つ」と言うことから付けられたネーミングだ。竹田の町を挟んで東側にある朝来山の中腹に三か所の展望所があった。武田城跡では、観光客であふれていたが、ここでは、あまり人には出会わなかった。
最も高い第一展望所まで登ってくると、武田城跡が辺りの山々に囲まれていた。気象条件によっては、円山川に発生した川霧が、散逸することなく雲海となって周囲を取り囲み、天空に浮かび上がるように見えるのであろう。再度早朝に訪れ、吉田利栄が写された写真を撮ってみたい。

「写真提供:吉田利栄」

標高は353.7m。規模は南北400m、東西100m。
竹田城は1400年代中ごろに築かれたが、秀吉の但馬征伐で落城している。 朝来市:フォトギャラリー(竹田城跡)
この山城が有名になったのは、空中に「ふわり」と浮かぶ島に廃城の風景写真が、新聞や雑誌に掲載された。写真家・山城マニヤの間では、以前から知られていたが、いつの間にか「天空の城」とか「日本のマチュピチュ」とも呼ばれるようになった。今やこの幻想的な風景を一目見ようと、ひっきりなしに観光客が訪れる場所になった。
高倉健さん主演の映画『あなたへ』のポスター”山城の郷にて”

昨年は、高倉健・田中裕子がここで映画『あなたへ』のロケに訪れている。更に、「天地明察」の映画と相次ぎロケ地になった。この効果により、全国的に知られて、20万人を超える集客となった。
いずれにしても、この山城、何かと話題に事欠かない。
立ち入り禁止の場所

この原因がふるっている。「観光客急増の影響とみられる」と言っている。そうだろう。
今年10月以降、高校生以上から300円を徴収すると朝来市は意気込んでいる。トイレの維持管理費や警備費の捻出を迫られ、「訪れた人に快適に過ごしてもらうために使うので、ご理解いただきたい」と話している。そうだろう。
この日は、土曜日であったが、小雨であった。来月から観覧料を徴収するとあって、駆け込み観光客が、わんさかと押しかけていた。観光バスのツワー客が次々と送り込まれてきた。なお、竹田駅は無人駅だというのに。期間限定の土日と祝日には、特急が臨時停車するので、電車を利用した人もいた。阪神間から乗り換え無しでアクセスできると言うからすごい。自家用車も駐車場に入りきれずに、交通係員に制止され路上で待たされていた。
本丸から望んだ南千畳

武田城跡が、雲海に浮かんでいるかに見える立雲峡に向かった。ここを「雲が立つ」と言うことから付けられたネーミングだ。竹田の町を挟んで東側にある朝来山の中腹に三か所の展望所があった。武田城跡では、観光客であふれていたが、ここでは、あまり人には出会わなかった。
立雲峡の駐車場から武田城跡を望む

最も高い第一展望所まで登ってくると、武田城跡が辺りの山々に囲まれていた。気象条件によっては、円山川に発生した川霧が、散逸することなく雲海となって周囲を取り囲み、天空に浮かび上がるように見えるのであろう。再度早朝に訪れ、吉田利栄が写された写真を撮ってみたい。
立雲峡の第一展望所から武田城跡を望む

Posted by
nonio
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山城
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