2021年10月22日 小さい秋/ベニナギナタタケ
私は、野山でキノコを見つけた時、「これ食べられる?」と聞き直すのが口癖だった。
友人が「観賞用キノコだ」との返答で、見方・考え方が一変したことがあった。
三上山の希望が丘側の登山口で「ベニナギナタタケ」を見つけたとSさんがメールしてきた。 「このキノコは食べられるそうです。でも、食べる気にならない」と。
送ってきた写真を見ると、鮮やかな紅色をした小さなキノコが、林内の樹の根に沿ってあちらこちらに束生していた。
カサや柄といったものがなく、ひょろひょろと伸びた奇妙な形状である。キノコとは言い難い。
その上、猛毒キノコ「カエンタケ」とも思われる赤みが気になった。野洲市の注意を促す表示板には、「赤いキノコは食べないこと、また、さわらないこと」との呼びかけもあり、出かけるのに躊躇いがあった。
数日後、訪れた時には遅くに失してしまい、キノコが消え伏していた。
その後、雨が降ったりした時に、何度か再訪してみたが、その姿を見る事がなかった。
三上山に日参しているKさんも「今年はこの辺り一面に群生し、赤く染まっていた。が、急に消えていった」と教えてくれた。
この「ベニナギナタタケ」達は、同時期に一斉に地上に姿を現したようだ。
皆で寄り集まって胞子を放出し、出会いを多くしながら、次の世代へと命のバトンタッチをしていたのだ。
こうしてみると、Sさんは、食べる・食べないと言うことではなく、知らず知らずに、野生の神秘な一コマを見ていたようだ。
次に、Sさんが、山頂近くにある洞窟のある「姥の懐(ウバガフトコロ)」の山道で、黄色のナギナタタケを見つけたと、意味ありげに連絡してきた。
このキノコの色は、紅色だけと思っていた。ところが、紅色のベニナギナタタケ・純白のシロソウメンタケ・黄色のナギナタタケ、そして出合ってないがムラサキナギナタタケなど多彩な色合いがあることが分かってきた。
ナギナタタケ同志が互いに、色を競い合っているかのように見えるのだが、無毒のベニナギナタタケは、赤色の毒キノコ「カエンタケ」に似せた色・姿に擬態し、誰かに向かってアッピールしているようだ・・・。
まさか人間に対して、警戒色を発しているわけ(理由)ではない。が、ひとは、このベニナギナタタケの気持ち悪さ・不思議さに惹きつけられていくようである。Sさんもしかりかも。
いずれにしても、なぜ色を変える必要があるのかわからないが、自然界の多様性には驚かされる。
だれかさんが だれかさんが
だれかさんがみつけた
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋みつけた
私は、この歌を思い浮かべながら、丹念に三上山を散策。最盛期を終わり散生していた「ベニナギナタタケ」・「黄色のナギナタタケ」に出合えたのは、幸運であった。


「ベニナギナタタケ」の名前、私にとってはどうしても覚えにくい。
漢字にしてみると、「 紅長刀〈薙刀)茸」である。「長刀」または「薙刀」と書いて”なぎなた”と読ませている。
誰が付けたのか知らないが、 ─ 薙刀とはね。──
その字が表すように長い刀で相手を薙ぎ倒す長い柄の先にそり返った刃をつけた様子が、“ナギナタ”に似ているらしい。時代がかった大層な命名である。地の人は、その姿が素麺に似ていることからソウメンタケとも言われている。わかり易いのだが。
友人が「観賞用キノコだ」との返答で、見方・考え方が一変したことがあった。

送ってきた写真を見ると、鮮やかな紅色をした小さなキノコが、林内の樹の根に沿ってあちらこちらに束生していた。
カサや柄といったものがなく、ひょろひょろと伸びた奇妙な形状である。キノコとは言い難い。
その上、猛毒キノコ「カエンタケ」とも思われる赤みが気になった。野洲市の注意を促す表示板には、「赤いキノコは食べないこと、また、さわらないこと」との呼びかけもあり、出かけるのに躊躇いがあった。
数日後、訪れた時には遅くに失してしまい、キノコが消え伏していた。
その後、雨が降ったりした時に、何度か再訪してみたが、その姿を見る事がなかった。
三上山に日参しているKさんも「今年はこの辺り一面に群生し、赤く染まっていた。が、急に消えていった」と教えてくれた。
この「ベニナギナタタケ」達は、同時期に一斉に地上に姿を現したようだ。
皆で寄り集まって胞子を放出し、出会いを多くしながら、次の世代へと命のバトンタッチをしていたのだ。
こうしてみると、Sさんは、食べる・食べないと言うことではなく、知らず知らずに、野生の神秘な一コマを見ていたようだ。
次に、Sさんが、山頂近くにある洞窟のある「姥の懐(ウバガフトコロ)」の山道で、黄色のナギナタタケを見つけたと、意味ありげに連絡してきた。
このキノコの色は、紅色だけと思っていた。ところが、紅色のベニナギナタタケ・純白のシロソウメンタケ・黄色のナギナタタケ、そして出合ってないがムラサキナギナタタケなど多彩な色合いがあることが分かってきた。
ナギナタタケ同志が互いに、色を競い合っているかのように見えるのだが、無毒のベニナギナタタケは、赤色の毒キノコ「カエンタケ」に似せた色・姿に擬態し、誰かに向かってアッピールしているようだ・・・。
まさか人間に対して、警戒色を発しているわけ(理由)ではない。が、ひとは、このベニナギナタタケの気持ち悪さ・不思議さに惹きつけられていくようである。Sさんもしかりかも。
いずれにしても、なぜ色を変える必要があるのかわからないが、自然界の多様性には驚かされる。
だれかさんが だれかさんが
だれかさんがみつけた
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋みつけた
私は、この歌を思い浮かべながら、丹念に三上山を散策。最盛期を終わり散生していた「ベニナギナタタケ」・「黄色のナギナタタケ」に出合えたのは、幸運であった。
打越付近でベニナギナタタケ

姥の懐付近で黄色のナギナタタケ

「ベニナギナタタケ」の名前、私にとってはどうしても覚えにくい。
漢字にしてみると、「 紅長刀〈薙刀)茸」である。「長刀」または「薙刀」と書いて”なぎなた”と読ませている。
誰が付けたのか知らないが、 ─ 薙刀とはね。──
その字が表すように長い刀で相手を薙ぎ倒す長い柄の先にそり返った刃をつけた様子が、“ナギナタ”に似ているらしい。時代がかった大層な命名である。地の人は、その姿が素麺に似ていることからソウメンタケとも言われている。わかり易いのだが。
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