2011年03月12日    東海・南海・東南海連動型地震の警鐘

 マグニチュードを8・8は、国内観測史上最大規模の地震である。気象庁は東日本を襲い大混乱となった地震を「東北地方太平洋沖地震」と名づけた。一夜明け、東日本が強いゆれと津波に襲われ北日本から関東にかけて、甚大な被害が相次ぎ報道された。特に岩手・宮城・福島県が壊滅状態の地区が時間とともにわかってきた。現在でも、余震、津波がおきている。

東海・南海・東南海連動型地震の警鐘 今回の東日本巨大地震は三陸沖で発生した地震が、隣接した領域で断層破壊を誘発し、次々と地震が連動した可能性が指摘されている。断層が南北400kmに及んだと見られている。4~6の震源域の岩盤が同時に連動した可能性があると「3月12日付讀賣新聞」で解説されていた。
さらに因果関係が定かではないが、内陸部である長野北部の新潟中越地方にも地震が、誘発したとも言われている。

 日本列島に沈み込んでいるプレートと日本の陸のプレートとぶつかり合い、このひずみが限界に達した時点で陸のプレートが跳ね上がり、地震が発生した。今後1ヶ月程度は、M7クラスの余震の可能性があると警戒を呼びかけている。


 近畿に住んでいる我々も他人事ではない。西日本を中心とした太平洋沖の東海・南海・東南海は、地震を起こすエネルギーが蓄積している地球上で最も危険な地帯である。単一の震源で同時刻に発生するものだけではなく、3つの地震が一挙に起きた場合の恐ろしさを先日、レイカ大学で学んだところである。

 確率的には、今後30 年以内の発生確率は50%以上と高く、既に100~150年おきにくり返し地震を起こしている。1707年の宝永地震(マグニチュード8.6)では、東海地震・東南海地震・南海地震の連動地震が同時に発生している。このとき揺れと巨大津波により甚大な被害を受けている。この話を聴き、水、食料などをザックに詰め込み常備するようにしたところである。

 三陸沖の日本海溝付近で、このような大規模な連動は、想定されていなかったようだが、起こってしまった。一方、東海地震と東南海地震、南海地震の三つの地震が連動して巨大地震が発生する可能性が予測されていたが、起こらなかった。だが、地盤の歪エネルギーが益々溜まっていくことに違いがない。

「天災は忘れた時分に来る」と寺田寅彦博士が、大正の関東大震災後に言った警告である。

お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、行方不明の皆さんの一刻も早い救出を願います。




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Posted by nonio at 11:37 │Comments( 0 ) 地震
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