2015年02月16日 なぜ、三上山が美しい姿か
三上山、その姿は美しいと言う言葉がピッタリだ。近江の国で富士に似た最も美しい山だったので、この地名の後ろに富士を付けて「江富士」と呼ばれた。 この山は何百万年いやそれ以上のとてつもない地球時間がかかって、丘陵地帯の柔らかい部分が浸食され、固い所だけが残ったと、言われている。
表参道から北尾根縦走路を歩くと、この辺りの地質がよく分かる。
二越を越え頂上に向かうと急峻な岩盤となり、一歩一歩の足の運びが慎重になる岩場になる。頂上から希望が丘へ向かって下山し、中段の道から北尾根縦走路に入ると、ザラザラして滑り易くなってくる。全く違った土質が体験できるだろう。
三上山の頂上付近は、珪酸質のチャートと呼ばれる緻密な岩石で出来あがっているからだ。一方、丸みを帯びた三上山周辺の丘陵地帯は花崗岩が風化した崩れやすい砂状である。したがって、周辺の山がドンドン低くなり、三上山だけ孤立していったことが、歩いて実感できる。

この秀麗な姿をどうして保っているのであろうか。
三上山頂上にある御上神社の奥宮に祀られている磐座(いわくら)にヒントがある。この岩石は層状に割れ目が見られるだろう。これが険しく山をせり上げている要因になっているのだ。
岩石は、珪酸を含んだ泥が長年に渡って層状に堆積して出来上がった水成岩である。 そして、マグマの熱で焼き固められたものである。この層状チヤートが三上山では、いたるところでみられる。
なぜ、三上山のてっぺんに水成岩があるのか疑問に思われるだろう。年間数㎜から数cm程度移動する地殻変動であるが、気の遠くなる時間が432mまで押し上げてしまったのだ。

さて、山の友人O氏が、三上山の優雅な姿とは程遠い、荒々しい岩場の「姥の懐」に案内してくれた。この場所で、層状チャートがどのような役割をしているか、よく分かると言うのである。
今なお、三上山は、層状の岩盤が割れ目に沿って、剥がれているので、山が競り立っていると言うのである。厚み450mmもある岩石が高さ10mほど一挙に崩れ落ちることによって、急峻な姿を保っていたのである。だから、富士山似た端麗な姿を保っていると、友人は説明してくれた。
そうだな一、これも一つの見方かと、思った。



表参道から北尾根縦走路を歩くと、この辺りの地質がよく分かる。
二越を越え頂上に向かうと急峻な岩盤となり、一歩一歩の足の運びが慎重になる岩場になる。頂上から希望が丘へ向かって下山し、中段の道から北尾根縦走路に入ると、ザラザラして滑り易くなってくる。全く違った土質が体験できるだろう。
三上山の頂上付近は、珪酸質のチャートと呼ばれる緻密な岩石で出来あがっているからだ。一方、丸みを帯びた三上山周辺の丘陵地帯は花崗岩が風化した崩れやすい砂状である。したがって、周辺の山がドンドン低くなり、三上山だけ孤立していったことが、歩いて実感できる。
希望が丘から望む三上山

この秀麗な姿をどうして保っているのであろうか。
三上山頂上にある御上神社の奥宮に祀られている磐座(いわくら)にヒントがある。この岩石は層状に割れ目が見られるだろう。これが険しく山をせり上げている要因になっているのだ。
岩石は、珪酸を含んだ泥が長年に渡って層状に堆積して出来上がった水成岩である。 そして、マグマの熱で焼き固められたものである。この層状チヤートが三上山では、いたるところでみられる。
なぜ、三上山のてっぺんに水成岩があるのか疑問に思われるだろう。年間数㎜から数cm程度移動する地殻変動であるが、気の遠くなる時間が432mまで押し上げてしまったのだ。
三上頂上のある盤座 いたる所にある層状チヤート岩石


さて、山の友人O氏が、三上山の優雅な姿とは程遠い、荒々しい岩場の「姥の懐」に案内してくれた。この場所で、層状チャートがどのような役割をしているか、よく分かると言うのである。
今なお、三上山は、層状の岩盤が割れ目に沿って、剥がれているので、山が競り立っていると言うのである。厚み450mmもある岩石が高さ10mほど一挙に崩れ落ちることによって、急峻な姿を保っていたのである。だから、富士山似た端麗な姿を保っていると、友人は説明してくれた。
そうだな一、これも一つの見方かと、思った。
頂上近くの「姥の懐」の荒々しい岩盤



Posted by
nonio
at
07:29
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