2024年03月10日   使い切ったボールペン

 筆記用具は、私たちの思考やアイデアを形にするための重要な道具です。文字や図形を通じて他人と情報を共有し、後で振り返ることで新たな気づきや発見を得ることができます。筆記用具は単なる道具以上のものであり、私たちの生活や思考を豊かにしてくれる存在だと思います。

 かつて、筆記用具と言えば、「えんぴつ」でした。三菱・トンボ鉛筆の名前は懐かしいですね。鉛筆の芯の硬さと色の濃さを「HB」と「B」で表されます。「B」は鉛筆の芯のBlackの頭文字をとったもので、HBよりも1段階芯が柔らかいものです。
昔、たいていの人は、「HB」が定番でしたが、私は柔らかく濃い「B」を使っていました。最近では、2Bが主流になっていると言われており、私に追いつき、越していくのは不思議な感覚です。
 私はもっぱら、小刀を使用していました。鉛筆を削るという行為が、文字を探りながら文章を繋ぐには、ちょうどいい“間”をもたらしてくれた。だから、黒鉛の芯を繰り出す「シャーペン」も便利ですが、私はあまり使ったことがありません。

 最近の文房具店では、ボールペンが多くのスペースを占めています。鉛筆はほとんど見かけません。私も、いつの間にかボールペンを使うようになりました。ボールペンは文章を書くだけでなく、日常生活のメモやリスト作成にも欠かせないものになっています。
油性ボールペンと水性ボールペンがありますが、水性ボールペンはインクの粘度が低く、なめらかな書き心地が良いため、私はどちらかと言えば水性ボールペンを使っています。

 さて、ボールペンに関することですが、私にとって中々達成できなかったことがありました。それは、「ボールペンのインクを完全に使い切る」ことです。

インクチューブ内に空気が入ったり、ペン先のボールが回転が悪くなったり、使用期間が過ぎ詰まってしまったりすると、様々なトラブルに見舞われ、机の引き出しなどに使い物にならないボールペンが転がっています。

 先日、ボールペンのインクを使い切るという、ささやかな快挙を成し遂げました。そうですね、ボールペンのインクを使い切ることは、物事の完遂ができた爽快感に通じると言えるでしょう。 

 ボールペンは私にとって、創造性を発揮する手段でもありますし、特別な存在でもあります。ボールペンのインクの減り方で、過ごした時間がわかる私の記憶でもあります。だからこそ、私の暮らしに向き合ってくれる相棒なのです。






Posted by nonio at 09:59Comments(0)その他