第5回目高島トレイルでやまひる(角川集落~桜峠)
日付 6月19日(土)
山名 第5回目高島トレイル(角川集落~桜峠)
コースタイム 角川集落 8:30 赤岩山 10:00 P620 10:30
水坂峠11:30~12:00 二の谷山 13:05 桜峠 14:15
搦谷越(桜峠) 15:00
高島トレイル地図
既に梅雨入りとなっていたが、その合間を縫って高島トレイルに挑んだ。今回のコースは、あまり知られてない地味な山並みが連なっている。特筆する事もないが、あえて言うならば、二の谷山が高島トレイル縦走路80kmの中間点になっている。我々縦走している者にとっては、記念すべき地点になる。しかし視点を変えると、何の意味もない地点だが…。
ところで、愛用のカメラを忘れたため、携帯電話の内蔵カメラで写す破目になった。写した画像の撮影サイズ1600X1200ドットの高画質に選定した。容量オーバーによりEメールでの送信が拒絶されてしまった。無論、画像の縮小操作もできず、行った証しになる画像があるが、取り出せないもどかしい状況に陥った。
要するに、「携帯電話の内蔵カメラで写した画像をパソコンに取り込みたい。それを安価で」これだけのことだが、私にとっては中々厄介なテーマになった。携帯取扱い店、家電・パソコン・ホビーの大型専門店などに問い合わしたが、もうひとつ要領が得なかった。マイクロSDメモリカード、USBケーブル、挙句の果て赤外線通信まで…的確な答えが得られなかった。
右往左往したが、携帯用マイクロSDメモリカードを800円程度で購入すれば、SD変換アダブタも付いていることが判った。ここがミソだ。メモリカードは非常に小さいので、PSとの差込に苦慮していたのだ。
まず、取扱説明書に従って、画像データをマイクロSDメモリカードに送り込み、これを携帯電話から取り外し、パソコンの差込口に直接メモリカードを差し込めないので、SD変換アダブタを介してPCに差し込む。たったこれだけのことだが、相手が素人と思うと店員は大袈裟にあれやこれやと売りつけてくる。真に煩わしい。
誰一人として、SDメモリカードを購入した時、SD変換アダブタが、付いていることを教えてくれなかった。
前置きはこのぐらいにして本論に戻ろう。
まず、今津町角川集落から赤岩山(標高740m)を目指した。取り付き点が判り難く、ウロウロしていると、地元の人が、光明寺脇にある道を教えてくれた。踏み跡が不明瞭であったが、そのまま植林帯を登っていくといつの間にか、踏み跡もハッキリした山道になった。この道は、地元の人達の作業道であったようだ。
P457を通り急登を昇りきると三等三角点の赤岩山に出た。石田ダムから登ってくる登山路と合流していた。ここは、展望が利かないただのピークであった。更に、高島トレイル縦走路にある赤石山西峰(730m)の出会いに出た。
ここから水坂峠へと高度を下げていく縦走路に入った。辺りは見晴らしがよいが、あいにく曇空のため、辺りの山並みの全貌が見えなかった。黄色いテープを頼りに、岩場を通過し、程なくP620のピークにやってきた。
少し休憩後、更にアップダウンを繰り返しながら高度を下げていった。国道303号線の水坂トンネルの上に達した。植林帯で枝葉が伐採されたところで、嫌な予感がした。「キャー」と言う悲鳴と共に「やまひる」との叫び声が聞こえた。高島トレイルで「やまひる」に襲われた情報もなく、ヤマヒルノック忌避剤などの準備もせず無防備であった。
急いで水谷峠の舗装道路に出た。そこで、全員山靴を脱ぎ、靴下も脱ぎ捨てた。足回り、腕、顔と体中チェックし、建て直しを図った。
私は、2箇所に喰いつかれていた。足、耳の後から血が止まらない。 山ひるは、前吸盤の中央にある歯で皮膚を傷つけ、血液を固まらせない物質を出し、また痛みを感じさせないで吸血してくるので、たちが悪い。
ついに、「やまひる」の恐怖に慄き何人かは下山することになった。ここ水谷峠は、国道303の水坂トンネルができる前の旧道である。この道路を下っていけば、安全に今津町保坂に出るので、ここで2班に分かれて行動することになった。
余談になるが、ここだけの話として、植林帯で枝葉が伐採されたところを通過する時は、「やまひる」が生息していると考えた方がよい。グループで行動していた場合、先頭より、2~3番手がやられ易い。兎に角、止まらない事。早足で通り抜けることだ。
気を取り戻して、国道303の旧道沿いの「二ノ谷山登山口」道標を辿っていった。 この山は、標高608mの地味な山並みで送電線巡視路を目印に登られていた程度の山であるが、東側は石田川から琵琶湖へ、南側は寒風川から北川となり小浜湾へと太平洋と日本海を分けているれっきとした分水嶺線上にある山だ。
小さなコンクリート製の施設がある登山路を通り、高圧鉄塔からP480m標高点まで一気の急登になった。「やまひる」に注意をめぐらしながら登っていくと、「すずめバチ」の表示により一層緊張が走った。できるだけ脅かさないようにしながら登り切った。ここから、南方向に進んだ。黄色のテープに誘導されながら、小さなアップダウンの稜線を進むと「板戸の鎧岩」と書かれた道標に出会った。
最後の山頂稜線を登り詰めると山頂手前の道標(左方向桜峠、右二の谷山山頂)が立っていた。更に山頂に到着。この頂は、一方が自然林、反対側にヒノキの植林で覆われ、三角点の標石があるだけの平凡なものであった。だが、ここが高島トレイルの中間点であることを意識した。
少し、息を整えるため一休みして、P545・桜峠に向かって下山を開始した。高低差のない台地状を進んだ。 右手が植林、左手が雑木林の歩き易い尾根が続いた。途中何ヶ所かのテープを確認しながら歩いているとP477m標高点の尾根を過ぎた辺りからそろそろ下降すると思っていたら、眼下に、禿げ上がった採石場跡が見えた。
先頭のグループでは、数頭の鹿を砂採場で発見したようだが、我々に気配を感じたのか後続者には確認できなかった。急で脆い山道を気をつけ下っていくと、国道を車の行き交う桜峠に到着。 国道の向こう側に湖西環境センターの立派な建物があった。
二の谷山を通過した時には「やまひる」には襲われなかった。したがって、国道303の水坂トンネル周辺だけに生息していたようだ。
りーダの友人S氏は、疲れ気味であった。どうしたと尋ねると「先日、射能山(しゃのうざん=通称ブンゲン)で遭難事故があった。行方不明者は、以前同じ職場の同僚であったことを知り、捜索に2日間加わった」と憔悴していた。彼は、改めて単独登山の危険性を語っていた。
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