第2回目高島トレイル(根来峠~三国峠)

nonio

2010年04月11日 12:03

  第2回目高島トレイル(根来峠~三国峠)
日付 3月22日(月)
距離 約8km
コース 焼尾地蔵堂 9:00 根来峠 9:40 おにゅう峠10:20
    P659 11:10 オクスゲノ池 11:40~12:20
    P709 12:50 三国峠 13:45 針畑ルネッサンスセンター15:30 
高島トレイルマップ 第8区分~第9区分

 高島トレイルで問題になるのは、目的地に行くまでのアクセスである。
朽木と云えば人里から離れた場所にあると思われている。が、朽木生杉(おいすぎ)はさらに奥深いところである。
 この集落は、滋賀県の西北端に位置し、山間地であるがいくらか平地を持った中心的なところである。針畑川に沿って、平良・桑原・古屋の集落が続き、最も奥深いところだ。ここは、福井県・京都府と滋賀県を走る中央分水嶺の山々百里ケ岳・三国岳などにはばまれている。  
 
 この辺りの集落歴史は、奈良時代、東大寺の建築用材がこの地域から運びだされていた記録もあり、また昭和の中頃、杉の造林が盛んになり、林業がこの辺りの生活基盤になっていた。生活を営むため、中央分水嶺をまたぐように山道が切り開かれ、かって、盛んに往来があった峠がいたるところに残っている。その中の根来峠・おにゅう峠・ナベクボ峠・三国峠を訪れた。 

 針畑ルネッサンスセンターからおにゅう峠に向かう林道は直ぐに地道となった。前日降雪したのであろう。辺りは薄っすらと白くなり、凍てついていた。焼尾地蔵堂までやってくると林道はアイスバーン状態になっていたので、おにゅう峠まで、行かずに、焼尾地蔵堂を出発点とした。今回の計画では根来峠・三国峠間を目指していたので、三国峠(ポイント26)近くの林道ゲート休憩舎に1台自動車をデポさせておいた。



  
 左の写真は「おにゅう峠」。左の写真は「根来峠」。高島市の針畑地区と福井県小浜を結ぶ峠道、所謂、鯖街道である。

   
 2003年10月、滋賀県の朽木村小入谷と福井県小浜市上根来を結ぶ「林道上根来・小入谷線」は、生活道や観光道として期待され開通した道路である。峠の名前が「おにゅう」と平仮名なのは、「new」に「お」をつけのではなくて、滋賀県側の小入谷(おにゅう)と福井県側の遠敷(おにゅう)と双方の呼び方から洒落たネーミングがされたと聞く。最近、ここの雲海が新聞でも紹介されたことから、多くのカメラマンが訪れるようになった。今日も爆音を発てたバイクが2~3台やってきていた。

 我々チームは、無粋にも山肌を容赦なく切り開かれた林道には全く興味もなく、できるだけ早く鯖街道を辿りたいと思った。残念ながら、林道は、根来峠に通ずる古道に並んで付けられていたので、否応なしに林道と共にしなければならなかった。
 
 辺り一面雪に覆われ肌寒いが、薄日も射してきて、気持よいスタートとなった。林道に割かれた古道を見つけ出し根来峠へと向かった。

 谷間から百里ケ岳がくっきりと見え何年ぶりかの再会である。「百里」は一度聞くと忘れない山名である。百里離れたところから見えると言うのか、百里が見渡せると言うのか定かでないが、ヒトを惹きつける良い名前だ。この付近で標高900mを超える部類に入り、目印になる山だ。

 後を振り向くと、山並みが幾重にも重なり、最も遠くに見えるのが、山の容から比良連峰であることが分かった。
 雲海を見たことがないが、10月頃になると、谷間を雲が埋め尽くす光景が容易に想像できた。

雑木林を進んでいくと根来峠にやってきた。
 
 現在では、この峠を使って小浜までいって、用を足すヒトはいないだろう。だが、峠にはお堂にお地蔵さんが祀られていた。出発点の花が生けられていた焼尾地蔵堂といい、この根来峠の地蔵さんにも赤いエプロンを着せられ、地元のヒトに今尚、大事にされていた。

 歴史ある峠には、地蔵さんを見かけることが多い。通行する人々の道中の安全を願い、村の外的の禍から守る意味も込められているのであろう。小生、信仰心は持ち合わせていないが、素朴な地蔵さんには、つい自然と手を合わせてしまう。
 一休みして、おにゅう峠に向かった。峠には、山を無造作に削り取った林道に、とってつけたような真新しい地蔵堂と石碑が立てられていた。辺りの風景と馴染まず、むしろより殺風景にさえ感じられた。
 
  おにゅう峠に別れを告げて、ブナ林の尾根伝いの県境縦走路に入った。 まだ、シーズンオフなのか、このコースを辿るチームと出会うことがなかった。
 歩き易い山道を辿っていくと、若木から大木のブナが次々と現れた。すでに雪も解け始め、心ゆくまで森林帯を味わい、楽しむことが出来た。朽木側、小浜側とも展望が開けた。P697・P659を地図で確認しながら、ブナ林を進んだ。
よく整備されており、登山路に1ケ所倒木のみあったが、ごみも見あたらず、全員疲れも感じない快適な山行きとなった。

  オクスゲノ池でP803を眺めながらの昼食となった。山での食べ物は、粗食が良いと前々から思っていた。まだまだ肌寒いこの頃では、熱いものが何よりのご馳走になる。ザックから取り出すのは、カップヌードルとおにぎり1ケ、そして1リットル用保温水筒だけだ。そして、よく持っていくのを忘れる箸。

 発泡スチロール製の容器に乾燥麺が入った3分程度短時間で出来上がるカップヌードルが一番。お湯は朝早く1㍑用保温水筒を十分に温めてから容器に熱湯を注ぐ。0.5㍑では冷めてしまうので駄目。 

 今回は、ふきのとうの味噌炒めを包み込んだ特別仕立ての「おにぎり」だ。野趣溢れるおにぎりを頂き、口いっぱいに広がる香りとほろ苦さを味わった。ブナ林の中では、この素朴な食事が何よりもうまい。

  食事後、これから登るピーク803mを眺めながら、やってきた道筋とこれからのルート確認を地図で話し合った。ピーク803mの頂上には行かずに、腹を巻くように進みナベクボ峠に向かった。前回の計画では、若走路谷から同峠に行くつもりであったが、谷ひとつ間違いどうしても辿り着けなかった因縁の峠であった。

 今回は、あっさりとナベクボ峠の標識にやってきた。前回、あれだけS氏がGPSを駆使して、探し回ってもこの峠には行き着くことが出来なかったのに。

    
 さらに、三国峠に登り詰めた。この辺りでは頂であるのに峠と呼ばれているので、頂に登らなければならない。このため、地図によっては「三国岳」と記載されていることもある。
こうなると、 この尾根続きのトレイル終点に同名の三国岳があり益々紛らわしくなる。そこで、平仮名で「さんこくだけ」と読ませ区別しても不十分である。このようなことからして、頂に登りきらねばならないが三国峠がよろしいようで…。

 休憩舎まで降り、運転手を乗せて焼尾地蔵堂まで自動車を取りにいった。残されたものは、動かないと寒いので、針畑ルネッサンスセンターへと歩き出した。

 廃家も多く、田畑には雑草が生茂り荒れ放題になっているところもあった。若者が都会に流れ、働き手を失い、残された親たちも高齢化が進み過疎化が進んでいた。既に、ここでは林業が生業とならなくなってきている。イチゴ谷山・経ヶ岳・三国岳の山々の自然と暮らし 

 そんな中、5歳に満たない女の子が垣根もない殺風景な庭で一人で遊んでいた。ここは都会では味わえない木々の緑と清い清流がある自然一杯の中での「ままごとごっこ」。だが、一人だけの無邪気な姿がいやに痛々しく映った。


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