「醍醐山・高塚山・行者ケ森」へ

nonio

2019年09月21日 06:08

 
  9月8日、久しぶりに、山行へ。山科盆地南部から醍醐山西麓一帯を占める醍醐山・高塚山・行者ケ森を目指した。
 近年、醍醐寺が世界文化遺産の登録を受けたこともあって、「山と渓谷社」の“京都府の山”の分県登山ガイドに、このルートが紹介されるようになった。

  昨年、友人4人で醍醐山から三体の山伏像が立つ五大堂・不動の滝と回ってきたことがあったが、今回は、横領峠から醍醐山・高塚山・行者ケ森へと足を延ばした。

 高塚山485mには三角点があったが、醍醐山454m・行者ヶ森440mの頂上の標示板は、一ヶ所でなくあちこちに見られた。この一帯の地形は、なだらかなのであろう。目印となる特徴も少なく、踏み跡もままならない雑林帯であった。その上、台風で人工林の倒木もそのまま。下見を2回も行ったリーダーは、尾根筋らしきところをひたすら辿り、最後の東総合支援学校へ、巧みに導き無事下山をさせた。ただただ、ご苦労さま。

 いつも、京都の夏はとりわけ蒸し暑い。三方向に山がそびえたつ盆地のせいか、尋常でない暑さである。その上、関東地方を襲った台風15号周辺から運ばれた暖かい空気が影響したのか、季節はずれの凄まじい熱気の山行となった。最高気温がぐんぐん上がり、40℃近く・・・・。

 登山中に必要な水分量は真夏の最も暑い時期でも、「1時間当たり水300mlあれば、まず大丈夫」と言われている。行動時間が5時間程度だったので、1.5ℓとした。が、失敗だった。低山の真夏は、むしろ高山より限りなく過酷である。水を瞬く間に飲み干し、ひたすら歩くことになった。

 そうなると、考える事は、「第一号発見の自販機があればビールを買おう」。
でも、「あまり売れていない自販機では賞味期限も過ぎている」など水に関することだけが、頭をよぎる。
「ビールにしょうか、飲料水にしておくか」余計迷う。
・・・・・・・・・・。

 東総合支援学校で解散後、下鉄東西線の東野駅まで、何が何でも、自販機探しだ。
やっぱり、飲料水でなく、缶ビールを一気に飲み干した。山科駅で再び缶ビールを入手、ゆっくりと味わった。身体の末端の細胞まで行き渡った。

  山行は、水道水のない非日常を強いられるが、思わぬ至福のひと時をもたらしてくれるものである。

京都市街が見渡せるところがあった






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