槙尾山西明寺には、石灯籠が並んでいる。その一つの苔むした姿と、もみじのコントラストがきれいなので、写真に収めた。
西明寺の石灯籠
この境内に梵鐘が吊るされ、柱には「1音100円」との張り紙がされていた。
4~5人のおばさんがやってきた。
「最近、悩みことが多く、気分晴らしに鐘を突いてみよう」と一人おばさんが言い出した。
ところで、「1音100円と書いてあるが、一回が100円だ。2回叩くと高くなるネ。おつりが貰えるだろうか」
「小銭がなかったら、私が立て替えておくわ・・・」
おばさん、日ごろのイライラを撞木(しゅもく)に込めて、思い切り動かしたつもりだが・・・・・。
ゴォォォォーンが、ゴォーンだった。
叩き棒は重たく、思ったほど動かないものである。
彼女いわく「50円にまけてくれないかな~」と言いながら100円、本堂の賽銭箱へいれていた。
日常の忙しさを忘れ、紅葉狩りを満喫していたおばさん達。
西明寺の境内に吊るされた梵鐘