野洲市地名に読み方が難しい「生」
野洲市には、「生」の文字が付けられた地名が3つほどあります。 ところで、この「生」は漢字の中で一番読み方の多い字なのです。 ですから、地名の読み方も難しいのです。
「生」の読み方は、どのぐらいあるかと言いますと人名・地名まで含めると、ただただ呆れます。158種あると言われています。因みに、この対義語で「死」の読みは音、訓とも同じで、「し」の一つしかありません。「生」は色んな読み方ができるように、生まれてくる時には、色んな可能性をひめているように思えます。一方、読み方が、ひとつしかない「死」は、やはり、寂しいものです。
さて、中山道沿いの史跡公園に、桜生と書いて「さくらばさま」と読みます。この文字を読んで「さくらばさま」と読める人は、滅多にいないでしょう。
野洲市には、続いて、虫生を「むしゅう 」、竹生を「たけじょう」と「生」の文字を組み込んだ地名があます。このように、「生」と言う漢字をなぜ用いられたか、その由来はわかりませんが、古くからその土地の生活や文化に深く根付いているものでしょう。いずれにしても、野洲に読み方のややこしい「生」の文字を使った地名を持ち込んだものです。
今日は、竹生にやってきました。ここを「たけじょう」とも「たけんじょ」と呼ばれています。以前、野洲川の南流と北流の分岐点。ここに、野洲市の紅葉の街路樹の中で、群を抜いたビューポイントがあります。この樹は「ふうの木」。漢名は「楓」ですが、音読みすればフウ、訓読みすればカエデということになります。
フウの紅葉は誠に美しい。緑から黄色味を帯び、やがて紅色となり、色んな色合を見せてくれます。
野洲と守山の境界地に植えつけられた街路樹。守山側は、理由があったにせよ伐採されたようですが、野洲川は保存されたようです。ボランティアの仲間は、保存するように嘆願したといっていました。
樹は伐採するのは簡単なこと、でも、育てるのは50年、いや人間の一生以上の時間が、かかります・・・・・。だから、「生」を大事にしなければなりません。
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