腐りにくい玉ねぎの施肥及び「べと病」対策

nonio

2015年04月20日 14:20

 
 家庭菜園で育てられる野菜には、玉ねぎが、必ずと言っていいぐらい含まれています。軒下に吊るしておけば、長期保存ができるので、栽培されるのでしょう。 毎年、私も晩生品種を育てています。種まき時期がもう一つ分からず、生長し過ぎで”春とうだち”したり、生長不足であったりするので、種からでなく苗を購入しています。 

 玉ねぎの栽培は、簡単で誰もが気軽に手掛けるのですが、春先、根が動き始めには、次の2ツを注意しています。ひとつは、止め肥の時期。もうひとつは、春先の「べと病」対策。

 いくら長期保存ができる晩生品種であっても、腐ってしまうことが多々あります。腐りを出来る限り食い止めるには、止め肥をいつ行うかです。兎に角、大きくなればと、やたら肥料をやると幾らでも丸々太ります。だから、腐り易くなります。 
 苗の植え付け時には、春以降急速に発育させるため、草木の堆肥・複合化学肥・過リン酸石灰を元肥として充分に施肥しておきます。
さて、止め肥の時期が大切です。家庭菜園の指導書などで3月までに施肥を済ませるようにと書いてあります。私は、まだまだ寒い2月初旬、遅くとも中頃までに施肥し、その後は全くやりません。

 春先になると葉っぱに黄色がかった斑点ができ、横に傾きだすことがあります。酷くなると折れてしまいます。そして、次から次へと蔓延していくこの「べと病」が、厄介なものです。隣の畑で発生すると、いつの間にか移ってしまいます。 仕方なしにジマンダイセン中和液を噴霧させ退治させたのですが、「殺菌剤」がどうしても気に入らなかったのです。

 隣の玉ねぎの畑では、春先になると石灰を撒いて殺菌など色々工夫されています。私もこの方法を真似ていました。最近、園芸の仲間が、「玉ねぎに米ヌカが効くので、撒いている」と聞いたので、試しています。米を精米した際に発生した生の米ヌカを無料でもらっています。ぱらぱらと地面や葉に撒きます。作物に余り付着しないので、1~2週間毎に行なっています。
 米ぬかには、豊富に乳酸菌や酵母などが含まれ増殖するので、他の微生物が侵入するのを阻止し、拮抗させるのです。相手の菌を死滅させるのでなく、病気の元になる菌を押さえ込むのです。今のところ効果がありそう・・・・・・。

玉ねぎにヌカを振りかけ

  
隣の畑の「べと病」にかかった玉ねぎ






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