波板の畑モグラ対策(朗報事例)
畑のモグラの出没に悩まされている方が、かなりおられると思います。私もその一人です。
私の家庭菜園は、長年、集落の農家の方々が、藁などをすき込まれ、肥沃な土壌になった一画を借用。当然、モグラが住みついています。借りたまなしは、モグラ撃退に躍起。その内、なす術もなく、諦めていました。ところが、数年前から、モグラとこの穴を利用する野鼠の目に余る傍若無人の行いに、堪忍袋の緒が切れました。
皆さん聞いてください
丹精込めて育てあげたサツマイモ(安納芋)の茂ったツルを手繰っていくとすっかり無くなっていました。また、白菜がごろりと転がり、裏返しにして覗いてみると、真ん中の柔らかい芯だけ食われていました。この仕業、モグラは野菜を食わないが、野鼠が食い荒らしたのです。
野鼠に喰われたサツマイモ←クリック
さて、穴を掘るモグラ対策を試してきましたが、 この数年で、一回もモグラの被害を受けていない方策を見出したので、紹介します。
試験的に、畑の3.5X3m一画に、幅30センチの波板を一周張り巡らしました。
4年前に施したのですが、今まで一匹たりともモグラが、侵入した形跡がありません。
私の勝手な推測ですが、周りをぐるりと遮断されると、モグラは逃げ場を失い危険を察知するので、近寄らなくなったと考えています。モグラが学習すれば、この程度の深さの囲いでは、突破してくるかもわかりませんが、今のところ大丈夫です。烏の退治法に魚釣り用のテグスを張り巡らすのに、似かよっているようです。 浅い波板ですが、一周張りめぐらすことが”ミソ”のようです。
いままでの失敗事例として、長さ7mの畝に対して、直角に1mごとに幅30センチの波板を埋め込みました。この程度の深さでは、何枚もの波板を潜り抜け全く役に立たなかったのです。 また、侵入してくる本道に対して、大がかりに”コ”の字に囲っても、波板に添って掘り進み、波板が無くなったところから侵入してきました。これらの失敗を重ねていき、最終的に、囲いました。
幅30センチの波板 埋め込んだ波板
今まで試してきたこと様々・・・・
モグラの穴を発見した当初では、モグラの生態も分からず、とにかく、「穴の中をドロドロにしょう」と思い、ドンドン穴に水を流し込みました。でも、いくら流し込んでも、穴が水浸しにならないのです。土手の横から水が流出。この時、モグラは、あっちこっちに逃げ道も作っていることを知りました。
次に試みたのは、モグラは振動を嫌うというのです。隣の風車を真似て、早速、ペットボトルや板で作った風車を5台も作り、設置。結果、効果があったのかどうかわからないまま、止めてしまいました。
石灰窒素は高価な農薬ですが、分解すれば、肥料に有効な成分、石灰と窒素となります。そして、臭いがきついものです。 これはモグラの忌避剤として有効な手段と書かれていました。各トンネルの入口に撒いたところ、土と共に蹴りだされていました。
その内、モグラの侵入経路も分かってきました。モグラの巣は、私の畑になく、隣の畑の道具入れの小屋や雑多の置き場など、滅多に掘り返さないところに巣を構えているようです。そこからエサを捕るために、やってくることが分かりました。私の畑の回り3か所から侵入。往来ルートは、ほぼ決まっていることも突き止めました。
それではと、頻繁に通過する本道に、トタン製の弁付き筒型捕獲器を埋め込みました。取扱い説明書に従い人間の臭いがついてはいけないので、ゴム手袋をはめて取扱いました。ところで、生け捕りした試しがなかったのです。埋め込んだ筒を避けるようにして横に穴を掘って通過していきました。
最終的には、古老の教えにより、通り穴に藁を詰め込むことしました。根競べで、次々と新たな穴を藁で塞いで行きました。3日に一回程度続けると、当分来ないようになりましたが、2~3月後、彼らは大食漢、生活がかかっているので、当然やってきました。
その他、殺傷する方法は、残虐なので検討外、試したことがありません。
今年の安穏芋は、「ツルまくり」も行い、波板を張り巡らしました中で育てた結果、目標通り大型の芋を収穫。寒くなるまで養生を兼ねて寝かせて干し芋を作りたいと思っています。
安納芋のちょっとした育て方「ツルまくり」
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