希望が丘日本庭園「冬の花わらび」
希望が丘の「かえでの森」の木々も薄っすらと色づき始めた。
色を揉(も)み出づる紅葉の季節がやってきた。 楓の葉が黄色から橙、朱赤,紅と様々な色に変わっていきます。
「紅葉色(もみじいろ)」という特定の名前の色はありませんが、赤みの深い蘇芳色は、行きすぎて、後がない。黄檗色はまだ幼すぎます。樹芯部が、仄かな淡桃色と言うのか 淡橙色に染まってきた時が、私にとっては最も素晴らしい紅葉色だと思っています。周辺の緑色の葉が、この淡い色づきを浮き立たせてくれ、自然が織りなす色彩の妙に感じ入っています。
希望が丘の「かえでの森」
紅葉の時期に開催される天山・笹尾ヶ岳を歩く約8km 中級コース「希望が丘を歩こう」の下見に、参加した。 10月23日は、台風27号と28号が日本列島に向かっており、台風の北上に伴い刺激された前線の影響で、 雨脚が強まるとの予報。その通り、雨にたたられた。が、通称「日本庭園」近くで、昼食を兼ねて雨宿りした結果、また一つ、新たな山野草に出合うことができた。
職員のHa氏は、すーっと茎が伸びた草花を指さして「『冬の花わらび』と言われています。別名『寒わらび」』だ」と教えてくれた。
夏の時期には休眠して姿を隠しています。涼しくなるころに姿を現すようです。背の高い胞子葉を花に見立てて、ハナワラビの名が付けられた。冬の花わらびとは、趣がある呼び名をつけたものだ。
「道の駅で、観賞用の盆栽風に仕立てられ、500円で売っていた」と話していた。
この冬の花わらびは、取り立てた特徴がありません。しかし、眺めていると何処か風情が漂っております。この”さま”が良いので、盆栽や茶花として重宝されているようです。
さらに、Hiさんは、「地べたにある栄養葉が、紅葉する種類もある。でも、滅多に見かけない」と言っていた。滋賀県レッドデータブック2010年版によれば、葉っぱが赤く染まるアカハナワラビは、「絶滅危惧・希少種」までいかないが「要注目種」に指定されていた。滋賀県では多賀で見かけるらしい。
日本庭園にて「冬の花わらび」
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