平成25年3月7日(木)、レイカの仲間と、三重県津市芸能町にある石山観音公園の磨崖仏を見学してきた。 JR草津駅から関西線関駅で下車し、タクシーに分乗して石山観音公園に向かった。 公園には、S氏が依頼していたボランティアガイドさんがすでに待っておられた。我々13名に対して5名の方々の至れり尽くせりの案内になった。無論、無料であった。気持ちとして弁当を手渡したようだ。
山全体が一つの石で出来ており、 その石山の岩肌に約40体の仏像が半肉彫りに刻まれていた。その多くが観音さんであるので石山観音と呼ばれているようである。
浄蓮坊跡を起点に約1.5kmにわたる巡拝コースを2班に分かれて、ボランティアガイドさんの説明を受けながらゆっくりと散策していった。手渡された案内図には西国三十三か所の観音の霊場ちなんで、観音像に1番から33番までの番号が付けられていた。鎌倉時代から大正昭和までの間に作られた磨崖仏であり、中でも「阿弥陀如来立像」「地蔵菩薩立像」「聖観音立像」の三点が三重県文化財に指定されていた。
あまりにも多い観音像について、いくら懇切丁寧に説明されても、ほとんど忘れてしまったが、その中で心に残っていた観音さんを紹介してみる。
一番目に案内された観音さんが、「如意輪観音の半跏像」である。 西国三十三ヶ所第一番の那智の観音を現したものである。最も柔和な顔しておられた。
「地蔵菩薩立像」は3.24m。 右手に錫杖、左手に宝珠を持った十頭身。作風から室町時代の初期。