希望が丘の山野草センブリ

nonio

2012年10月23日 12:03

 「今日、山野草が綺麗に咲いていた」と耳にすることがあります。そんな時、私は「幸運だったね」と話します。
 と言うのは、想い入れた山野草が花びらを開花させるまで、時間がかかるのです。それも長く続かず一時で萎んでしまいます。
何回も日参して、めぐり逢えるのです。だから、開花状態の山野草に出逢うことは、貴重な出会いなのです。

 希望が丘の天山の山麓に、センブリの花が咲きました。半月ほど見守りました。花びらに淡紅色の筋が5本入っていました。この縦のストライブ模様により、花全体が引き締まり、清潔感が漂っています。秋に咲く希望が丘の中で、この花が一級品です。

 センブリはどこにでも咲く山野草。でも、私にとっては、身近な希望が丘に咲いていることに、値打ちを感じているのです。「何時咲くのか。何時咲くのか」と楽しみに通います。



         わずかに膨らんできたつぼみ


 この山野草は胃腸の薬草でした。「良薬口に苦し」の謂れの通り、千振(せんぶり)は千回振りだしても、煎じ液は苦味が消えなかった。このことから、和名はせんぶりと言われるようになった。

 それにしても、この気品に満ちた姿をしている山野草に苦いイメージのあるせんぶりの名前は、可哀そう。






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