なんじゃもんじゃ沙沙貴神社
昨年5月末、沙沙貴神社に訪れた時、なんじゃもんじゃの木に「雪が降り積もったかのような真っ白な花を咲かせる」ことを知った。だが、とき既に遅く、高いところに僅か花が見られただけであった。雪の下の桑實寺・なんじゃもんじゃの沙沙貴神社
「今年は」との思いで行く機会を狙っていた。
5月22日(日)、都合をつけて「いそいそ」と出かけたところ、めぐり合わせが悪いのか、叩きつけられるような土砂降りの雨。これほど荒れた天気では、誰も来ていないと思ったが、元気な人達が「なんじゃもんじゃの木」の周辺を取り囲んでいたのに驚いた。
「ぼとぼと」になった2人ずれのおばちゃん。
「高槻駅から安土駅まで片道1110円、JRの運賃は高いわ」。 でも
「なんじゃもんじゃの花を見たかった。テレビでやっていたので、どうしても、この目で見たいので来たの」
「雨にぬれてしもたが、やっぱり来てよかったわ」
「このカッパ、娘のを借りてきたが、パンパンで着られへんが、うまいこと写真を写してや」
「これから、沙沙貴神社をぐるっとまわって、帰るわ」
毎日新聞 2011年 5月18日 地方版記事
なんじゃもんじゃ:新緑に“粉雪” 沙沙貴神社で満開--近江八幡 /滋賀
近江八幡市安土町常楽寺の沙沙貴神社(岳眞杜宮司)境内で、「なんじゃもんじゃ」の花が満開となった。新緑の葉先が粉雪をかぶったように真っ白な花を付け、参拝客の目を楽しませている。
花びらは4枚のようで実は1枚の花びらが四つに裂け、遠目には粉雪をかぶったように咲く。本当の名は「ヒトツバタゴ」の木。変わった形からこの名がつけられた。
岳宮司が88年に友人から苗をもらい、20年ほど前に楼門前へ定植。今では枝先の周囲も8メートルを超え、樹高約10メートル。初夏になると花が咲くが、今年は春先の低温で例年より開花が約1週間遅れた。
この花を見に訪れる参拝客もあり、同神社では「思いがかなう」なんじゃもんじゃお守りセット(1000円)の発売を始めた。
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