厳冬期地蔵山~愛宕山
日付 2011年1月20日(木)
山名 地蔵山~愛宕山
コースタイム JR山陰線八木駅8:30 越畑バス停9:10 芦見峠9:50
地蔵山11:30 滝谷(竜ヶ岳手前の谷)12:20~13:00
愛宕山15:00 水尾別れ16:00 清滝18:00
S女史から誘いを受けた。「奥愛宕にある地蔵山から愛宕山に縦走し、JR保津峡駅に下山する」と計画されたものだ。この日は1月20日(木)暦の上で「大寒」。季節の中で最も寒い日とされている。おまけに「今年は積雪も5年(H18年豪雪)ぶり」と言われ、大雪を覚悟したが、その通りになった。
我々3人は早朝から新快速に乗り込み京都を経由して集合場所JR山陰線八木駅に向かった。ここで、「希望が丘」で時折出会う「新ハイ」のメンバー7名と合流した。 このコース、季節が穏やかな春秋は歩行時間5時間半の楽しいハイキングコースである。だが、様相は一変していた。装備は、「ワカン・アイゼン・スパッツなど完全冬山装備でお願いします」との指示通り、ここ地蔵山一帯は、枝が折れんばかりの樹氷になっていた。
八木駅に8時18分着き、京都交通バスに乗り込み登山口越畑へ出発していった。バスは古い町並を抜け、一路山中へと向かった。道路の路肩に積みあがった雪が見ている間に増して行った。
一旦、北の神吉へと向かった。山に囲まれた田園地帯は田んぼの仕切りも、あぜ道も、何もかも白銀に覆われ、ひとつになっていた。既に根雪になっているのであろうか、集落の屋根もすっぽりと雪に埋まっていた。今度は神吉上から南へと取って返した。どうも、バス路線は神吉集落を一回りして越畑に行くようだ。
車窓から風景に見惚れているとこれから始まる過酷な登山も忘れて、ちょっとした小旅行気分になっていた。
越畑のバス停から一歩を踏み出すと道路が凍てつき歩きにくい。9時10分から行動を開始。
この近くに「愛宕山を仰ぐ花の里越畑」と題した看板があった。春にはこの里山には「なたね」の花が咲くのであろう、この花と一軒ごとの家の名前が小まめに描かれていた。そして、丁寧に芦見谷への道まで示してあった‥‥。この案内板、上手ではないが、ほのぼのとしたものであった。
この絵に示された道に導かれ芦見谷へと向かった。
民家の横を上がっていくと、鹿よけフェンスがあった。ここを開けて、薄暗いところをどんどん登って行った。山裾を巻く様につけられた緩やかな登りからして、昔から使い込まれた古道のようだ。
突然開けた鞍部に出た。
杉とアカマツに囲まれた明るい峠であった。真っ直ぐに平坦な道が続いており、この先が分からないが三頭山(みつこやま)と芦見谷へと通じているようだ。
この道に別れを告げて右に直角の方向の山道を目指すことになった。地蔵山だ。
これから少し急な山道になるので、ここで、衣類調整を兼ねて一休みした。
20分ほど登っていくと朽ちた小屋にでくわした。越畑スキー場跡であると「新ハイ」の仲間が説明してくれた。このあたりにはヒノキが育っており、ゲレンデと思われるがその面影がまったく感じられなかった。上りがしばらく続き、積雪量が急激に増していった。
小枝が雪の重みでたわみ、いたるところで垂れ下がっていた。木から雪を叩き落とすには、余りにも多い。仕方なく小枝の下をくぐった。四つんばいで這うようにしなければ進む事ができなかった。樹上の雪と戦いながら何とか樹林帯を通り抜けていった。
結構ハードなアルバイトを強いられたが、雪景色に迎えられルンルン気分となり、この辺りでは、全員体力にも余裕があり、誰からともなく来てよかったとの声が聞かれた。
電波反射板跡のフェンスの先に雪を被った小さな石像が鎮座していた。このお地蔵さんは「西向き地蔵」と呼ばれており、「西向宝庫地蔵尊」と彫られていた。詳しいことは分からないが、この地蔵山の山名の由来なのであろうか‥。
スギ林をトラバース気味に抜けると傾斜も緩んだ。まもなく樹木や笹に囲まれた地蔵山(947m)の平らな山頂についた。ここには、展望がなかったが、一等三角点がある。二等や三等に比べると立派な標石である。雪を掘り返したが見つからなかった。 まだ正午には30分ほど前であったので、先を急いだ。
しばらく尾根道を進むと雑木林からアセビの群生地に変わった。低木帯の中を小さなアップダウンを繰り返しながら、P917mの電波反射板が建つ辺りまで、地蔵山から南下してきた。
計画では、樒原分岐(しきみがはら)から愛宕山へのコースであったが、急遽、地蔵山の横並びにある竜ヶ岳を経由して愛宕山へ行こうと言うのである。「新ハイ」の山仲間は、この周辺の山を熟知し、活動の場としているようだ。
ここからトレースが途切れるので自力でルートを切り開くことになった。ワカンを装着した。
標高差160mほどの東斜面を滝谷に向かった降下していった。この斜面には潅木林がびっしり生茂っており、直線的には進めない。木々の間を縫う様に進んだ。急傾斜に積った雪は滑り落ち、小枝にストックが引っかかり、四苦八苦。全員雪まみれになって、滝谷にたどり着いた。
昼食後、ワカンを着けた者が対岸に渡り、早めに出発した。今度は登り返して竜ヶ岳を目指した。急登を登り切り、三角形の美しい竜ヶ岳の山姿が見えるところまでやってきた。が、途中で腹を巻くルートに方向転換などを計った。雪上なのでどこにでも歩ける。そうこうしている内に時間的な余裕がなくなり、その上、寒さも重なり全員疲労感に襲われていった。竜ヶ岳のピーク行きを断念。愛宕山の方向にルートを切り替えた。
竜ヶ岳から南に張り出した支尾根の延長線上を辿っていった。ルートは多少紆余曲折したが、視界も効き愛宕山が見えていたので、大きく迷うことがなかった。やっとトレースがある竜ヶ岳分岐にやってきた。
標高890.5mの愛宕山頂上を踏んだのが15時。京都の市街地が望めたが、既に太陽も傾き始め、寒さが深まってきた。
ところで、月輪寺道取り付きを過ぎ参道にある休憩所辺りで 遅れた者がコース違いを起こし、参加者1名が見当たらない不慮の事態が発生。愛宕山頂の境内でいたずらに時間を過ごし、1時間程度のロスになった。このため「新ハイ」リーダーの決断で下山ルートを3つを想定。「水尾別れ」からJR保津峡駅・首なし地蔵から清滝・表山道から清滝が設定され、下山にかかった。
下山途中、本人との交信が出来「無事に下山した」との連絡を受け、事なきを得た。
下山開始が16時と遅くなり途中で、日が暮れてしまいライトをつけての下山となった。清滝に下山したのが18時。
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