火伏せの愛宕山初詣

nonio

2009年01月12日 15:28

日付 2009年1月4日(日)
歩数 17,000歩
コースタイム  清滝出発 10:30 月輪寺 11:30  頂上三角点(924m)12:35~13:20
          愛宕神寺 14:00  南尾根分岐 14:40  JR保津峡駅  16:00着

 過日、観光バスのガイドさんが、クイズを出した。「京都で一番高い山は」の問いに、殆どの乗車客は比叡山?、いや「愛宕山」と答えていた。この山は、身近な山として庶民の皆さんに慕われ、特に、京都の人にとっては、この山を”火伏せ”の信仰対象として、崇拝し、参拝されてきた。
なぜなら、京都の町は、昔、3回の大火事にみまわれ、天明の大火(1788年)では、京都市内を殆どやきつくしたと言われている。これらの苦い経験するたびに、火伏せの願いをするようになった。個人だけでは、食い止められないので、地域全体の祈願が必要である。この結果、愛宕山には、火元を預かる女性も含んだ大勢の方が、参拝するようになったとも言われている。

 ところで、ガイドさんも、愛宕山と答えていた。
正解は「皆子山971.5m」です。日本登山界のリーダーの一人でもあった故今西錦司博士が地元の呼び名をもとにして、皆子山と付け、また自分の娘に同じ名前もつけたことで有名。
但し、「京都市内から見える山の中で一番高い山は」の問いでは、愛宕山が正解です。

 愛宕山の初詣登山の誘いがあった。山頂で”ぜんざい”をするうたい文句につられて「いそいそ」と初参加した。待ち合わせの京都駅は、正月早々で着飾った人達が大勢いたが、やはり、山の仲間8人は、山行服装がよく似合う!。嵯峨嵐山駅で下車し、清滝迄のバスは、全員が登山スタイルで超満員であった。服装を見て一安心。
清滝バス停の売店前で、17年間で愛宕山に3000回以上登っているT氏と合流した。

 愛宕山登山としては、表参道から愛宕山を目指し、下山は、月輪寺を経由し清滝に戻ってくるのが一般ルートである。今回は、逆に月輪寺に立ち寄り、頂上三角点(924m)に向かう。愛宕神寺にお参りして保津峡駅に下山するルートである。

 清滝を出発して、裏参道を歩いて三角点まで約2時間半であった。金鈴橋を渡って、清滝川のせせらぎの音を聞きながら、東海自然歩道(京都一周トレイル)をやり過ぎ、緩やかに登って行った。この分岐点からは、月輪寺登り口まで、堂承川沿いの杉木立の中を進んだ。
ここからが急な坂道になった。京都市内が見えるところで一息入れながら、月輪寺に到着した。登山路を塞ぐように、古びた本堂、三祖師堂等があった。 
 T氏は、月輪寺の案内書を手渡しながら「人里離れた月輪寺は、奈良時代に建立された由緒ある古寺である。法然上人と親鸞上人が流配される前に、円澄との離別を惜しみ、再会の無い事を覚悟し、三人が形見の木造を刻み形見とした三師像として三祖師堂に安置されている」と説明された。続けて、「月輪寺は、檀家を持たず寄付のみで苦労されている。修理も大変で京都市に援助を求めたが、自己負担一割(1千万)が必要で大変らしい。」この寺の窮状に付いて話した。

 何も知らなかった我々は、保温水筒を持参していたが、急いで温かい"昆布茶”を頂き、僅かばかりの寄進をさせてもらった。
なぜか傍らにあった真新しい"仏心”が気になった。

                            月輪寺の仏心


写真をクリックすると拡大
    金鈴橋          月輪寺登り口        月輪寺         寺存亡の危機
   

 山腹を巻くように再び歩き出した。更に北にむかって急登を上るとp707m。この辺りになると、雪が多くなってきた。しばらく進むと林道へ、この分岐を右へ進み、最後の滑りやすい道を上り切ると愛宕山三角点に到着した。三角点の下の小広場は雪があったが、眺望も良くベンチも置かれてあるので、ここで昼食を取った。待望の温かい”ぜんざい”が美味しかった。

 愛宕神寺で、例の火廼要慎(ひのようじん)のお札を頂く人は、早めに出発し、後発組とは、愛宕神寺の社務所前の広場で合流した。この辺りには、正月気分の老若男女の参拝者が大勢詰掛けていた。
小さい子供、若い女性など色々の人達と混じって、一歩一歩、石段を数えながら登っていった。200段以上数えたが、途中、話しかけられ分らなくなった。後で聞いたところでは、230段あるらしい。
 愛宕山の愛宕神社は、火伏せの神を祭る全国の愛宕神社の総本山である。この本殿を参拝した。
石段・参道は、大勢の人達によって雪が
踏み固められアイスバーン状態になっていたので、アイゼンを装着した。
黒門、水尾分れの東屋を過ぎ、七合目の手前の参道を右に入り南尾根を下り、保津峡駅に向かった。

 ”下山の覇者”と言われる先頭リーダーは、3~4組をゴボウ抜きで急な斜面を降りに降った。後続者は、真冬にも拘わらず汗だく状態。辺りの景色を見る暇も無かったが、気が付くと、トロッコ線路とJR保津峡駅が見え”ほっと”した。

   P707付近         三角点付近        参道の石段        荒れた参道
   


下山後、後ろを振り向くと、今し方登ってきた愛宕山の全貌を眼にすることが出来、今回の山旅が無事終わった。

            JR保津峡駅からの愛宕山の眺望

 

   

  

  
 T氏は、山仲間の友達で、我々が愛宕山に行くので、同行された。今回も、月輪寺に新聞配達をし、愛宕神寺には飲料水4ℓ荷揚げ、道中では、金火ばし・ごみ用ビニール袋と小型スコップを手に持てボランティア登山を行っている人物である。 昨年、大病をわずらったと言われていたが、素晴らしい人に出会って元気を貰った。

T氏のボランティア登山



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