オオヤマレンゲを求め大峰山

nonio

2008年07月17日 09:00

日付7月4日(土)〜5日
コースタイム

        行者環トンネル西口6:30 大峰奥駈道分岐7:40 弁天の森8:05  聖宝の宿跡8:40
        弥生9:50  八経ケ岳10:40  弥生11:50〜12:30 大峰奥駈道分岐 13:35 
        行者環トンネル西口14:40        

 大峰山の山行きには因縁がある。2006年から天候不順で中断されてきた。今年で4回目である。今年も梅雨のまっただなかで半ば諦めていた。ところが、7月3日、天気予報は、奈良の降水確率5日30%・6日20%と俄然期待が持てるようになり、出発した。

 オオヤマレンゲは、梅雨から7月にかけて花目を開花させ、かぐわしい香りを放つ清楚で気品のある花である。「天女の花」とか「森の貴婦人」呼ばれている。

「天女の花」と呼ばれている オオヤマレンゲ



 7月4日、行者環トンネル西口の少し上がった広場でテント泊した。知り合いの奈良の
山クラブと合流し、阪神タイガースS選手(器用でバントも巧い)の父親とも歓談し、
大いに盛り上がった。

 
  地図を読むと出発点から、近畿最高峰八経ケ岳(1914.9m)までの行程で苦しい
箇所は、二つある。そのひとつが、これから向かう大峰奥駈道分岐までの登りである。
標高差にして約380mの急登である。6:30出発した。
川沿いの登山道を歩き、吊り橋を渡ると、いよいよ1時間近くの登りが続いた。
一汗かいて上りきると、大峰奥駈道分岐に出た。
 この道は、修験者が神々の道を辿り熊野へと通ずる道である。聖宝ノ宿跡までは大きな起伏
もなく、樹林帯の快適な1時間となった。


                    大峰奥駈道の樹林帯の歩行


                    大峰奥駈道の樹林帯の倒木

 聖宝ノ宿跡の手前で忽然と視界が開いた。樹林帯の半ば薄暗いところから、ブルーの鮮やかな空
を背景に弥生・特徴のある近畿最高峰八経ケ岳が一瞬見ることが出来た。
この日は、周辺の大峰山系の山々には、どんよりした雲がかかっていたが、不思議とこの瞬間だけ晴れ渡った。


  
                   一瞬雲が晴れ弥生の山容の眺望

 
                    近畿最高峰八経ケ岳

いよいよ、聖宝ノ宿跡 から弥生小屋までのふたつめの胸突き八丁が始まった。

 標高差にして310m時間にして1時間強であった。整備された木の階段を登り詰めると人気がする
弥生小屋に着いた。

弥生・八経ケ岳の遠望 弥生小屋を通り過ぎ右手の鳥居を潜って頂上に向かった。
トウヒの立ち枯れの惨状は、痛々しい 。トウヒは、常緑針葉樹で「もみの木」 に良く似た マツ科の変種である。
たぶん、大峰山は、有数の多雨地帯であるため、酸性雨の影響もうけるのであろう。
その上、僅か、3時間弱で、八経ガ岳まで登れる日帰りハイキングコースとなっていた。
このため、観光ツアー・アウトドワツワーの団体客が押し寄せてきていることも遠因のひとつであろう。
ここは、既に聖地ではなかった。        


           トウヒの立ち枯れの惨状 

 
      弥生                八経ケ岳

                近畿最高峰八経ケ岳からのながめ 





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