2019年スーパームーンの雑記

nonio

2019年02月23日 06:25


 
 2019年2月19日夜から20日明け方に「スーパームーン」になることをTVや新聞などでしった。
 月が地球を円軌道で回っている場合には、「スーパームーン」も起こらないが、 2つの焦点を持つ楕円を描きながら回っているので、月が地球に近づいたり遠のいたりしている。この接近した時に見られる満月(もしくは新月)を、スーパームーンと言っている。だから、大きく見え、明るく輝いていると言うのである。

 数年前の一眼レフカメラを持たない私では、この報道に気が動くものでなかった。今回のスーパームーンは、最近、最も近づいた2016年のスーパームーンに次いで2番目に近い距離に接近することを分かった途端、心が躍った。
 
 でも、こんなことに興味のない者にとっては、「スーパームーン、それで・・・・」。

 気ぜわしく過ごしている現代人にとって、毎日の暮らしに月がかかわりを持っていないので、当然の返答だ。が、一昔前の人達は、月と深く関わっていたようだ。
 
 そもそも、昔の「こよみ」は、月が地球の周りを一巡するほぼ30日(29.53日)を基準にして、暦がつくられていた。
月の満ち欠けをもとにして、日付を決め、新月(一日)→繊月(二日)→三日月(三日)・・・ときめ細かく名前も付けられた。月の形をみれば、今日が何日なのわかるほど、月は毎日の暮らしに根付いていたのだ。
明治5年(1872年)に入って新暦に変わるまで、飛鳥時代から実に1000年以上も月を基礎にした旧暦が公式の暦であった。人は実に長い期間、月を眺めて日を追っていたことか。
 
 例えば十五夜とは、9月15日ころに見られる満月のことを指している。月の周期を基準とした"こよみ"では、新月を毎月1日としてほぼ15日で満月を迎えるので、満月の夜のことを十五夜といった。そして、団子を供えて月見が楽しまれてきた。
今では、月を愛でそんな風流な趣向を持った人に出合わなくなった。 太陽の動きを基準にしている現在の暦では、満月の日にズレが生じ、疎遠になったかもしれない。

  小生ごとの子供のころ、月の影を眺めながら、「うさぎ うさぎ なにみて はねる 十五夜お月さま みてはねる~」と歌っていた
「月ではうさぎが餅つきをしている」と教えられ、月にはウサギが住んでいると思っていた。

 1969年、人類が初めて月面を歩いた。隕石の衝突によって生まれた「海」と呼ばれ、黒く見えているところである。月面の中央から東寄りにある海で、月のウサギの顔の模様のところにアポロ11号が着陸したのだ。この放映にしがみ付いたことがあった。
無論、兎はいなかった((笑)

 スーパームーンの写真を撮って、せめて、クレーターや凹凸が描き出す濃淡模様にウサギを描き、月に近づきたいと思った。

 スーパームーンが2月20日、00時54分頃に最高潮に達するのだが、予報では低気圧が通過し、西日本の夜空を雨雲だったので、念のため前日19日に撮っておいた。何枚も撮影条件を変えて撮った。その内の1枚を選んだ。

・撮影モード:マニュアル撮影モード(Mモード)
・望遠レンズ:200mm
・絞り:F8
・シャッター速度:1/500 
・ISO感度:800
・ホワイトバランス:太陽光
・画像サイズ:7952X75304
・三脚

撮影モードをマニュアル(Mモード)にして、絞りをF8くらいに設定。
月は結構明るいので、シャッター時間は1/100~1//800を探った。
ピントを合わせるAFフレームを中央ボタン押しロックオンにして、中心を合わせてシャッターを半押し。
露出補正は3段階連続ブラケットに設定。



 
 今後、月は賑やかになりそうだ。

 米航空宇宙局(NASA)が、月への有人着陸に向けて再び2020年代に完成を目指している。引力の少ない月面を手掛かりにして地球外に出ていこうとしている。また、中国から打ち上げられた無人探査機の「嫦娥4号」が、世界で初めて地球からは裏側となる月面のクレーターに着陸したそうだ。 月面には未来の核融合発電の燃料となるヘリウム3などが大量にあるとされ、これらの資源獲得が狙いだという。

 今や、月は、おとぎ話の世界ではなくなってきた。



 

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