夏雲の主役は積層
いつも、それほど注意して雲を見ているわけではないが、一仕事が終り、感傷的な気分になる時、空を眺めることがある。
この日は猛暑。湖北に点在する十一面観音像を求めてさんざん寄り道をした。滅多に開帳されない観音さんが観られるとのことで、夢中になった。
終わったのが午後4時ごろ。ふと、上を向くと空一杯に夏特有の雲が広がっていた。積雲やそこからちぎれて流れ出した生まれたての綿雲、さらに、空を覆っている片積雲。決まった形を持たず、どんどん気ままに、移り変わっていく姿が、うらやましく眺めていた。自然は思わぬものを用意してくれるものだ。
「カキ氷」を食べ、ほてった体をクールダウンさせ、1日が終わった。
関連記事