サトイモ皮むき水車

nonio

2010年11月11日 12:05

  
 木枯らしが吹き、日に日に寒さが募ってきました。
肌寒くなると、この夏、あれほど記録的な猛暑が続いたこともスッカリ忘れてしまったようだ。

 サトイモは元々熱帯地方で育ったもので、暑さには強いはずだが、この夏の猛暑には参ったようです。
サトイモは、この夏場を越すために、大きな葉っぱを枯らし、最小限の葉っぱとなり、生き残ってきました。秋には恵みの雨も降り、少し持ち直して何とか、収穫時期を迎えました。

 サトイモは、越冬させて畑にそのまま放っておくと、寒さに耐え切れず腐ってしまいます。年越しさせるには、株の上に土やモミガラを盛って保温するのですが、うまくいかなかった。この失敗を嫌い、早めに収穫しています。ただ、連作による畑の土壌を傷めないために、毎年、季節の旬を楽しむ程度しか栽培していません。

 さて、サトイモの皮をむくと、手がかゆくなりませんか。サトイモの皮むきは大変ですね。ヌメリの中のアクに含まれるシュウ酸カルシウムは、針状の結晶をしているので、手につく刺激されてかゆくなるのです。
ところで、このヌメリをできるだけとらずに調理した方がサトイモらしい旨味が残り、サトイモのモチッリな食感や、独特の渋みも含んだ土の香りを頂けるのです。このため、皆さん色んな工夫をされているのです。

 洗ったサトイモを電子レンジ、クシャクシャにしたアルミフォイルで皮を擦り落とすなど、むき方をテレビ番組「ためしてガッテン」、裏技で紹介されています。このコツは、サトイモの外皮と、内側の薄皮のような皮層があり、この皮層を残すと、ヌメリや旨味を逃さないので美味しく頂けるのです。

 この写真こいも皮むき器なのです。滅多に見られない古きよき時代の産物です。
 数年前朽木の里山で見かけたことがありましたが、最近、三上山の山麓に流れる清流で写真の水車が動いていました。
 
 持ち運びできる大きさの水車の中にサトイモを入れ、水の流れによって回転させて洗うのです。サトイモ同士が触れ合いぶつかり、その摩擦によって皮が剥がれるのです。尚、サツマイモやジャガイモは皮を除くことは出来ないのです。 この器械は、昔の人が作り上げたものです。サトイモの皮を時間をかけて外皮だけ頃合に洗い除ける理想の装置かもしれません。


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