高島棚田の冬景色
高島市には、「日本の棚田百選」に選ばれた滋賀県内で唯一の棚田がある。四季折々の美しい景観が評価された「畑(はた)の棚田」である。「はたけ」ではなく「はた」と読まれている。この棚田は、琵琶湖の西北部に位置し、比良山系を源とした鴨川の上流にある。
昨年10月12日、蛇谷ケ峰に登り詰め、須川峠(ボボフダ峠)から畑バス停に下山した時、家々を取り囲むようにすり鉢状に広がる棚田を初めて眼にした。自然傾斜に逆らわず階段状に作られた幾何学模様は、日本の原風景を観ているようで、心が和むところであった。
冬景色の棚田を見るため、2009年1月7日(水)晴れ、再び、畑バス停に訪れた。
途中、比良山系の蓬莱山付近の峰々は白くなっていたが、琵琶湖沿いの国道161号線の道路には、雪が全くない。高島市から湖を離れ、畑勝野線に入り内陸部へと方向転換した。
車上前方に真っ白に雪を被った蛇谷ケ峰がどんどん近づき、左に大きく曲がり鴨川沿いの道路を進んだ。この辺りになると、道路脇に雪が積もっていた。黒谷付近の田園地帯を通過し、林を潜り抜けると、畑バス停があった。
ここまで来ると標高300~400mとなり、様子が一変し、白一色の冬景色となってしまった。
集落に入る手前の畑バス停には、二手に道が分かれている。横谷峠に通ずる道を選び、八幡神社を通り、最も端にある民家まで歩いた。入口の道路全面に音を立って水が流れて水びたしだ。後で分ったのだが、田畑から発生してくる大量の水を利用して除雪されていた。
その結果、集落を通っているかなりの勾配のあるメイン道路は、雪の白さと相反して黒々とし、回りくねって山麓の林まで続いていた。
しかし、一旦、脇道に入り棚田のあぜ道に足を踏み入れると、雪に足を取られてしまい、まともに歩けないほど雪が積もっていた。
棚田の冬景色1
棚田の冬景色2
棚田は、後継者不足もあって維持管理が難しくなっているのでしょう。都市部からオーナーを募る「棚田オーナー」の立て看板があった。
平成11年度に「日本の棚田百選」に選ばれ、地域住民の棚田保全への意識が高まり、平成12年に「畑の棚田を守ろう会」を発足し、市と連携のもとに活動しているらしい。また、昨年12月20日(土)棚田を見つめ直す棚田シンポジウムにも参加していると聞いた。
とある民家の番犬に激しく吠えられ、住人が出てこられ、犬をなだめながら、
「どこから来た」と尋ねられた。
「琵琶湖の向こう側『三上山』」と答えると、
親近感がわいたのであろう、話しているうちに、あっちから、こっちからと人が集まってきました。昔話に花が咲いた。
棚田の最も美しい時は、5月の連休前と教えてくれた。
蛇谷ガ峰ブログ
高島市畑地図
八幡神社 畑の手前の黒谷 琵琶湖の対岸の伊吹山
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