無残な立枯れた樹の姿は、言葉で言い尽くせないとのおもいで、日の入り時期を狙った一枚の写真だけを投稿した。
その後、「ブログにアップされた朽木、どこに・・・・」と、Sさんからメールがあったので、文字を綴ってみた。
この哀れな樹は、祇王井川の水源地から琵琶湖へ流れ込む河川を散策した時、童子川の土手で巨体を現した。既に、一枚もの葉っぱもなく、先端の枝も切り落された痛々しい姿であった。でも、まだ樹皮は生き生きしていた。
10年後、枯死しかかった巨木は、すでに倒伏しているだろうか心配になったので、再訪してみた。
幹はしっかりと大地をわしづかみに突っ立っていた。
いずれ、この材はボロボロと崩れていく。が、私より永く存在しているだろう。