カンヒザクラ満開/近江富士花緑公園

nonio

2019年03月23日 11:11

 
 湖国に春を告げる「びわ湖開き」も終わり、直ぐそこに春が迫ってきた。この時期になると、桜の開花状況が話題になる。 
この冬は、観測史上最高気温を更新した地域があったように、気温が平年よりもかなり高く、全国的に桜の開花が早いようだ。 

 ソメイヨシノが咲かない奄美・沖縄地方では、“カンヒザクラ“(寒緋桜)が、1月7日宮古島、1月10日那覇に開花したようだ。3月16日東京都内を歩くと、カンヒザクラとオオシマザクラの雑種である“カンザクラ”などが咲き誇り春爛漫を思わせる風景がそこかしこにあったとの報道がされていた。

 ソメイヨシノの桜前線より一足早く春を知らせるのが、寒緋桜。

 さて、3月18日、三上山の山麓の近江富士花緑公園を歩いている時、山仲間のMさんの妹さんに久し振りに出合った。立ち話の中で、「桜がきれいネ」と・・・・・。ソメイヨシノの蕾は、固く咲く気配もないのにと一瞬戸惑ってしまった。が、そこは、よく通る道筋に咲く桜だが、桜にしては赤みを帯びていたので、意識して観ていなかったようだ。
 帰りに寄ってみると、 桜は、緋紅色の花びらがうつむきがちに開花していた。一味違った趣が漂っていた。緋紅色と云っても分かりにくい色だが、やや黄色みのある鮮やかな赤色である。茜色は「やや暗い赤」のイメージだが、緋色は「鮮やかな赤」である。

 この桜の名前が分からなかったので、ふるさと館の方に確認した。やはり、思っていた通りの寒緋桜であった。この桜は、沖縄ではヒカンザクラ(緋寒桜)とも言われるが、本土のヒガンザクラ(彼岸桜)と混同されるためカンヒザクラと呼ぶことが多いらしいとも、教えてもらった。

 

 


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