第5回歩いて歩いて琵琶湖一周(鮎家の里~長命寺)

nonio

2013年11月03日 16:43

第5回琵琶湖一周

 日付     :平成25年5月25日(土) 
 集合場所  :JR野洲駅北口 コミュニティバス
 コース     :鮎家の里~水茎の岡~長命寺
 距離     :約12.3km
 時間     :3.5時間(昼食含む)
 
 琵琶湖を徒歩で一周する時、「出来ることなら河畔に近い道を辿りたい」と考え計画している。そこで問題になるのが、行き帰りの最寄りのJR駅と湖畔との間に距離があるケースが、悩ましい。
 湖西では琵琶湖と後方を比叡山・比良山系に挟まれた平野部が少なく、それほど気にする必要がない。一方、平野部が 発達している湖東では、JR東海道本線が琵琶湖から離れている。この間を徒歩にするか、バスを利用するか迷うところだ。

 県内最大河川の野洲川があるJR野洲駅から、湖畔まで徒歩で2時間強を要してしまう。したがって、野洲駅から「鮎家の里」までバス利用としたが、バスの本数が極めて少なく、バス時刻表から当てに出来る便もなかった。 そんな中、仲間が最近創設された野洲市コミュニティバス「おのりやす」で野洲駅とあやめ浜を結ぶコースに乗り込めば土曜日だけだが、「鮎家の里」に行けることを突き止めた。
 今後計画しているJR近江八幡駅-長命寺間、JR稲枝駅-新海浜間、JR河毛駅-石川バス停間も手を焼きそう。

 「鮎家の里」を元気に出発し、まず、目指したのは、ビワコマイアミランド。



 湖岸道路からマイアミ浜オートキャンプ場の松林に入って行った。今まで、自家用車やトラックが引っ切り無しに走っている騒音が嘘のようにかき消され、寂々となった。そこに広がっていた光景は、沖島と雄大な比良山系を背景に、青松の素晴らしい白砂が展開していた。
 サクサクと砂浜の音を聞き、琵琶湖から吹いてくる心地よい風を受けながら、しばし贅沢な時間を味わった。 この浜辺には絶滅危惧植物のタチスズシロソウの群生地が発見されたところであり、以前尋ねて行ったことがあった。今回、先を急いでいたので、確認できないまま通り過ぎて行った。

ビワコマイアミランドの砂浜



 更に、湖岸道路に戻って北に向かった。・家棟川・日野川を渡って、長い直線道路を進みと、正面に小高い山が見えた。道路は二つの山の間を通り抜けていくが、道路を外れて、左側に湖岸沿いの細い道に踏み入った。右手の奥に岩室があり、左手の小さな岬に藤ヶ崎龍神の社があった。 表示板には、「万葉集をはじめ古今・新古今に40首あまりも詠われた文芸上随一の名勝地であるなど・・・」と記されていた。 

 昔、「水茎の岡」一帯は内湖に囲まれており、湖中に浮いていた。だが、戦後、食糧増産の名のもとに水茎内湖は拓地として埋め立てられてしまった。陸続きとなって、万葉集に詠まれ面影も薄く、今は、表示板の中に書いてある「名勝地」の文字が空しい。ここ万葉の故地は、セイルに風を受けて楽しむウィンドサーフィンの若者達が訪れるところに異変していた。
 変体仮名を学習したとき、初めて「水茎の岡」と言う言葉を知った。でも、まさか、ここで出合うとは思わなかった。



  

 湖畔沿い付けられた細々とした道は、行き止まりのように見えたが、水茎の岡を回り込むようにして、湖周道路に通じていた。長命寺橋までは、一直線の道路を、ひたすら歩き、次に出発点長命寺バス停にたどり着いた。

目指す長命寺山(右手前)と奥島山(奥)


辿ったコース下記の「詳しい地図で見る」をクリック


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